Robinhood、カナダの暗号資産企業WonderFiを約261億円で買収へ

Robinhoodがカナダの暗号資産企業WonderFiを買収へ

株式や暗号資産(仮想通貨)の取引プラットフォームを提供する米ロビンフッドマーケッツ(Robinhood Markets)が、カナダの暗号資産プラットフォーム運営企業ワンダーファイ(WonderFi)を、2億5,000万カナダドル(約261億円)で買収する契約を締結したと5月13日に発表した。

ワンダーファイは、カナダの規制に準拠した暗号資産関連サービスを展開しており、初心者から上級者まで幅広いユーザー層を対象に取引やステーキング、カストディなどの機能を提供している。同社の管理資産額は21億カナダドル(約2,197億円)を超えるという。

今回の買収は、ワンダーファイの発行済および発行予定の全普通株式を対象に、1株あたり0.36カナダドル(約37.68円)を全額現金で支払う形で行われるとのこと。なお買収は、規制当局および裁判所の承認、ならびにワンダーファイ株主の承認などの条件を満たした上で、今年後半に完了する見込みだという。

買収完了後については、ワンダーファイの既存サービスは引き続き提供され、同社の経営陣はロビンフッドマーケッツが提供するロビンフッドクリプト(Robinhood Crypto)の一員として、カナダ市場における暗号資産事業に携わるとのことだ。

なお今月8日、ロビンフッドマーケッツが欧州の個人投資家向けに米国株などの証券を取引できるブロックチェーン基盤のプラットフォームを開発していると、「ブルームバーグ」が報じた。

同報道によれば、同プラットフォームの構築にあたりロビンフッドは、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーンであるアービトラム(Arbitrum)や、レイヤー1のソラナ(Solana)との連携を検討しているという。ただし関係者の話として、計画はまだ最終決定に至っていないとのことだ。

参考:ロビンフッド
画像:Reuters

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【6/20話題】160億件のログイン情報流出か、クラーケンがビットコインステーキング提供など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米ナスダック上場LGHL、「HYPE」トレジャリー戦略で6億ドル調達。東証とSGX上場も検討

米証券取引所ナスダック(Nasdaq)上場の金融デリバティブ取引を扱う証券会社ライオングループホールディング(Lion Group Holding:LGHL)が、米投資会社ATWパートナーズ(ATW Partners)から6億ドル(約872億円)のファシリティ(資金調達枠)を確保したと6月18日に発表した