eToroが米ナスダック上場へ、市場予想上回る6.2億ドル調達か

eToroが米ナスダック上場へ

株式および暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームを運営するイートログループ(eToro Group)が、米国での新規株式公開(IPO)において、市場予想を上回る価格水準となる約6億2,000万ドル(約914億1,400万円)を調達する計画であると、5月13日に発表した。

同社は、目標価格帯であった1株あたり46〜50ドルを上回る52ドルで1,192万株を発行する。

なお同社株式は5月14日にナスダック・グローバル・セレクト・マーケットにて「ETOR」のティッカーシンボルで取引開始される予定だ。

2007年に設立されたイスラエル拠点の同社は、過去にはベッツィ・コーエン(Betsy Cohen)氏が支援する特別目的買収会社(SPAC)との合併を通じて、104億ドル(現在の価格で約1兆5,323億円)の評価額での上場を試みたが、この計画は2022年に頓挫していた。

昨年9月、イートロは米国証券取引委員会(SEC)との間で、未登録のブローカーおよび未登録の清算機関として運営していたとする告発に関して和解するため、米国における暗号資産の取り扱いを「ビットコイン(BTC)」「ビットコインキャッシュ(BCH)」「イーサリアム(ETH)」に限定することに合意していた。

なお今回のIPOにおける主幹事は、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、ジェフリーズ(Jefferies)、UBS(UBS)、シティグループ(Citigroup)が務めている。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Israel’s eToro seeks to raise up to $620 million in upsized US IPO
(Reporting by Gnaneshwar Rajan in Bengaluru; Editing by Sumana Nandy)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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