スターテイルベンチャーズ、SuperchainエコシステムのDEX「Velodrome」へ出資

スターテイルベンチャーズがVelodromeへ出資

Startale Ventures(スターテイルベンチャーズ)が、Superchain(スーパーチェーン)エコシステムに展開するDEX(分散型取引所)Velodrome(ベロドローム)へ出資したことを3月2日発表した。

Startale Venturesは、Startale Group(スターテイルグループ)の投資部門として今年1月に設立された。同部門では、主にAstar(アスター)やSoneium(ソニューム)上のアプリケーションに対して投資を行うとしていた。

なおVelodromeは、Startale Venturesによる投資の第一号案件となる。

発表によるとStartale VenturesによるVelodromeへの出資は、Soneiumも参加するSuperchainエコシステム強化のためであり、Soneiumの成長を加速させるStartale Groupの幅広い戦略の一環であるとのこと。

Superchainは、Ethereum(イーサリアム)レイヤー2ネットワーク「OP Mainnet(OPメインネット)」の開発元OP Labs(OPラボ)が提供するソフトウェア「OP Stack(OPスタック)」により構築されたブロックチェーンが相互接続できるエコシステム。Soneiumは「OP Stack」により構築されているため、「OP Mainnet」や米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のCoinbase(コインベース)の「Base(ベース)」、DEXのUniswap(ユニスワップ)の「Unichain(ユニチェーン)」などとシームレスに接続が可能だ。

Startale Venturesは、Velodromeと協力することで、資本効率を高め、より多くのユーザーをSoneiumに引き付け、より広範なブロックチェーンエコシステム内での役割強化を目指すとしている。

Astarは、渡辺氏がファウンダーとして2022年1月にメインネットローンチしたレイヤー1ブロックチェーン。またSoneiumは1月14日にメインネットローンチした、Sony Block Solutions Labs(ソニーブロックソリューションラボ:Sony BSL)開発のEthereum(イーサリアム)のレイヤー2ブロックチェーン。なおSony BSLはソニーグループとStartale Groupの合弁会社となっている。

 

参考:スターテイル
画像:iStocks/Ket4up

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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