ビットコインは外貨準備に適さず、研究は必要=チェコ中銀副総裁

チェコ中銀副総裁が「ビットコインは外貨準備に適さず」と発言

チェコ国立銀行(中央銀行)のザムラジロワ(Eva Zamrazilova)副総裁は、暗号資産(仮想通貨)ビットコインは中銀の外貨準備にふさわしくないとしながらも、世界的な現象であるため中銀の投資対象拡大の一環として研究していると2月9日に述べた。

中銀のミフル(Ales Michl)総裁は先月の英紙フィナンシャル・タイムズ紙(FT)のインタビューで、外貨準備の最大5%をビットコインで保有することを提案する考えを示した。しかし、その後はより慎重な姿勢に転じている。

ザムラジロワ氏はテレビ討論で、「われわれは他の資産クラスへの投資を検討するための分析を要請している。(分析対象は)ビットコインだけでなく、社債、不動産ファンド、ナスダック、テック指数なども含まれる。この分野の全体像を把握することが目的だ」と説明した。

「私はビットコインが理想的とも適切とも考えていない。しかし、世界的な現象であるため、何らかの形で注目する必要がある」と述べた。

中銀が暗号資産の規制当局になりつつあることもビットコインに注目する理由だと語った。

中銀理事会は外貨準備の5%をビットコインに投資する可能性について議論していないとし、ミフル氏はこの数字を例として挙げたとの認識を示した。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
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画像:Reuters

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