TONブロックチェーン、総トランザクション数が10億件を突破、半数は直近3か月

TONの総取引数が10億件突破

パブリックブロックチェーンの「オープンネットワーク(The Open Network:TON)」の総トランザクション数が、10億件を突破した。「TON」公式Xより9月2日に発表されている。なおこの取引量の半数は、直近3か月にて処理されたものであるとのことだ。

「TON」は、メッセージングアプリのテレグラム(Telegram)の創設者が開発を開始したブロックチェーンプロジェクトだ。テレグラムとの連携を基盤にしたブロックチェーンとして開発が進められていたものの2020年に米国証券取引委員会(SEC)の規制により開発は中止。その後「TON財団」が開発を引き継ぎ、今に至る。

今回のトランザクション数急増の要因には、先日新たにローンチされたミームコイン「DOGS」の人気や、米ドルペッグのステーブルコイン「テザー(USDT)」および金(ゴールド)裏付けのステーブルコイン「テザーゴールド(XAUT)」のTON上での発行などが関係していると思われる。

なお「DOGS」はテレグラムのアカウント作成日や「DOGS」のサイトへのログイン日数、招待などのタスクの達成度に応じて配布されたミームコインだ。名前の通り犬をモチーフにしたミームコインであり、トークンがリリースされる前から大きな注目を集めていた。

またテレグラム(Telegram)のCEOであるパベル・ドゥーロフ(Pavel Durov)氏が、仏パリのル・ブルジェ(Le Bourget)空港で8月24日に逮捕された件にて、不当であるという意見をTON財団は表明。この意見表明の一環として「DOGS」のエアドロップが実施されている。

なおこの件をうけ、「TON」コミュニティではドゥーロフ氏の釈放を求める動きが見られている。

ただしこういった背景のもとトランザクション数は増加したが、「TON」は8月28日に約5時間、8月29日に約4時間にわたるネットワーク停止に見舞われた。

「TON」ベースのコミュニティプラットフォーム「トンイヌ(Ton Inu)」によると、このネットワーク停止は「DOGS」の人気により発生したネットワーク渋滞が原因だったようだ。

画像:iStocks/Myvector

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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