Mantleのテストネットがアップグレード実施へ、DAレイヤーをEigenDAに移行

Mantle Sepoliaがアップグレードを実施へ

レイヤー2ブロックチェーン「マントルネットワーク(Mantle Network)」のテストネット「マントルセポリア(Mantle Sepolia)」が、7月10日にアップグレード予定だ。「マントルネットワーク」を基盤にしたエコシステム「マントル(Mantle)」の公式Xより7月5日に発表されている。

「マントルネットワーク」は、オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollup)を採用したイーサリアムのL2ブロックチェーンだ。なお現在同ブロックチェーンは、メインネットとテストネットの両方でDAレイヤーとして「アイゲンDA(EigenDA)」の技術を元にした「マントルDA(Mantle DA)」を採用している。

今回のテストネットのアップグレードは、この「マントルDA」を「アイゲンDA」に移行するために行われる。また同時にノードクライアントに含まれていた一部のバグ修正や最適化も行われるとのことだ。

また今回のアップグレードはハードフォークを伴うもので、ノードオペレーターはアップグレードの実施までにクライアントの更新を行うよう要求されている。もしも更新を行わなかった場合は、ノードが使用できなくなるとのことだ。ただしこれについては、通常のユーザーに対して特に影響はなく、これまで通り利用できるとのこと。またそれに加え、公式ディスコードチャンネルでアップグレードに対する質問も受け付けているとのことだ。

DA(データ可用性)とは、ユーザーがブロックチェーンのデータが正当かどうかを検証するためにブロックのデータを実際に取得し、利用可能にする機能のこと。これにより不正があったトランザクションを誰でも検証し、異議申し立てできるためセキュリティが担保される。

またDAレイヤーはブロックチェーンにデータ可用性を提供するためのモジュールで、L2ネットワークに対し低コストで提供することを目的として開発されているものが一般的だ。

関連ニュース

image:iStocks/incohre・Jackie-Niam

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

カルシ、米国向けにセイネイティブの「SEI」と「USDC」入出金に対応

米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)で、レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」のネイティブトークンSEIおよび同ネットワーク上の米ドル建てステーブルコインUSDCの入出金が可能になり、同資産を用いたイベント契約取引の資金移動ができるようになった。Xより12月3日に発表されている

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した