アスターネットワークの「ASTR」供給量5%が焼却へ、提案可決で

「ASTR」供給量5%が焼却へ

アスターネットワーク(Astar Network)のネイティブトークン「アスター(ASTR)」の供給量5%をバーン(焼却)する提案が可決した。同ネットワークの公式Xより7月3日発表されている。

アスターネットワークを運営するアスター財団(Astar Foundation)は6月4日、同提案を発表。提案されたバーン量は、提案発表時点の価格で約3800万ドル(約59億円)相当である3.5億ASTRだ。

提案によると、このバーンはアスターネットワークが基盤にしているポルカドット(Polkadot)が以前採用していた、多くのトークンのステーキングを要する仕組み「クラウドローン」を廃止することで可能になったという。

ポルカドットがこの「クラウドローン」を廃止し、「アジャイルコアタイム(Agile Coretime)」を導入することで「クラウドローン」の報酬として必要であったパラチェーン準備金が不必要になる。この準備金として割り当てられていたASTRをバーンするというのが今回可決された提案だ。

なお同提案によりトークンをバーンすると、トークンの供給量が減るためトークンの価格が上昇する可能性が高まるだけでなく、dAppステーキングによって得られる報酬も増加するというメリットがある(dAppステーキングは開発者に資金提供する仕組み)。

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参考:提案
images:iStocks/OlgaMiltsova・dalebor

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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