暗号資産特化VCパラダイム、新ファンド組成で7.5億ドル調達を協議中か=報道

パラダイムが新ファンド組成で7.5億ドル調達か

米暗号資産(仮想通貨)特化のベンチャーキャピタルであるパラダイム(Paradigm)が、新ファンド組成のための資金調達に向けて投資家と交渉中であることがブルームバーグによって4月3日報じられた。

報道によるとパラダイムが交渉している調達額は7.5億ドルから8.5億ドル。日本円にすると約1,138億円から約1,289億円となる。

この調達が7.5億ドルで完了した場合、2022年5月に暗号資産市場が暴落した以降で業界最大のファンドになるという。

これまで暗号資産特化のVCによる資金調達が最大となったのは、2022年5月に大手VCアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が立ち上げたweb3関連ファンド「クリプトファンド4(Crypto Fund 4)」による45億ドル(当時約5700億円)だった。

またパラダイムとしては2021年11月に25億ドル(当時約2,800億円)規模のファンドを組成しており、市場暴落以降は最大のビークルとなっていた。

パラダイムは、米コインベース・グローバル(Coinbase Global)の共同設立者であるフレッド・エルサム(Fred Ehrsam)氏とセコイア・キャピタル(Sequoia Capital )の元パートナーであるマット・ファン(Matt Huang)氏によって2018年に設立されたVCだ。

パラダイムのこれまでの投資先には、アンバー(Amber)、ブラスト(Blast)、ブラー(Blur)、コインベース(Coinbase)、チェイナリシス(Chainalysis)、コンパウンド(Compound)、コスモス(Cosmos)、dYdX、ファイアブロックス(Fireblocks)、フレンドテック(friend.tech)、マジックエデン(Magic Eden)、メイカー(Maker)、ムーンペイ(MoonPay)、オープンシー(OpenSea)、オプティミズム(Optimism)、オズモシス(Osmosis)、ファントム(Phantom)、スタークウェア(Starkware)、ユニスワップ(Uniswap)などの多くの著名プロジェクトが並んでいる。

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参考:ブルームバーグ
images:iStocks/OlgaSalt・BadBrother

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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