OKX、EU市場で「USDT」取引ペアのサポート終了=報道

新規制MiCAに備えて

海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKX(オーケーエックス)が、欧州経済領域(EEA)のトレーダー向けに提供していた暗号資産(仮想通貨)USDTの取引ペアのサポートを終了した。暗号資産メディアのザ・ブロック(The Block)が3月18日報じている。

これは、欧州連合(EU)が今年6月から開始する暗号資産市場規制法案(MiCA)に備えた動きだという。

ステーブルコインの発行体は法令準拠のため顧客資金を裏付けるのに十分な現金を保有し適切な開示を行い、リスクや価格安定化のメカニズム、資産の保管方法などを公開する義務が課せられる。

MiCAにより、EUでは一部のステーブルコインの使用が制限される予定だ。

OKXはザ・ブロックの取材に対し、USDTの代わりに法定通貨ユーロ(EUR)からの入金およびユーロの通貨ペアの提供に拡大したため、影響を受けるユーザーは限定的だと伝えている。

またEU地域の一部トレーダーがOKXから受け取ったメールでは、上場廃止の理由はMiCAによるものであるとは明示されておらず、今後の規制体制の変更について言及する形がとられていたという。

同メールには、規制要件の影響により全てのトークンが全ての市場で利用できるわけではないことを了承してほしい旨が記されている。

EU全メンバー国の財務大臣からなる経済金融問題理事会は昨年5月、MiCAを採択した。これにより暗号資産の発行者・暗号資産取引所・ウォレットプロバイダーは、2025年1月までに登録・認証を受けなければならない。

関連ニュース

参考:The Block
images:iStock/Ninja-Studio

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる