バックパックが約25.6億円の資金調達実施、プレースホルダーVC、ソラナ、ジトらが参加

バックパックが1700万ドルを調達

暗号資産(仮想通貨)ウォレット提供と暗号資産取引所運営のバックパック(Backpack)が、戦略的シリーズAラウンドを総額1700万ドル(約25.6億円)でクロージングしたと2月28日発表した。

同ラウンドはプレースホルダーVC(Placeholder VC)が主導し、ハッシュド(Hashed)、ロボットベンチャーズ(Robot Ventures)、アンバーグループ(Amber Group)、ウィンターミュートベンチャーズ(Wintermute Ventures)、セリーニ キャピタル(Selini Capital)、デルフィデジタル(Delphi Digital)、およびソラナ(Solana)、テンソル(Tensor)、ジト(Jito)、ゼータ(Zeta)、マルジンフィ(Marginfi)、ドリフト(Drift)、モナド(Monad)、ガルクセ(Galxe)が参加した。

バックパックのCEOであるアルマーニ・フェランテ(Armani Ferrante)氏は「従来の金融業界はスキャンダルで溢れていますが、バックパックは違ったアプローチを持っています。足元1年間で、私たちはクリプト・ネイティブな金融機関を構築すべく、励んできました。今回の資金調達ラウンドの完了とともに、ゼロ知識証明やコンプライアンスの基本原理に則った形で自分たちの新しい章を始め、それが業界全体へと広がっていけばと願っております」とコメントした。

プレースホルダーVCのジェネラル・パートナーであるジョエル・モネグロ(Joel Monegro)氏は、「バックパックは、パフォーマンス、コンプライアンス、監査性に重点を置いている。バックパックには業界で最も信頼できるグローバルな取引所の1つを創設するためのスキル、野心、意欲があると確信している」とコメントしている。

またソラナの創設者であるアナトリー・ヤコベンコ(Anatoly Yakovenko)氏は「バックパックは、バックパックウォレット(Backpack Wallet)のような卓越した製品を開拓しただけでなく、マッドラッズ(Mad Lads)を通じて素晴らしいコミュニティを育んできた。彼らがユーザーエクスペリエンスと信頼性で卓越したグローバルな取引所を構築するのを見て、感動している」と述べている。

バックパックはソラナチェーン上で展開されるNFTコレクション「マッドラッズ(Mad Lads)」のクリエイターでもある。

また、ソラナ開発フレームワーク「アンカー(Anchor)」の開発者でもある。

なおバックパックは2月26日にグラコネが発表した日本拠点のブロックチェーンプロジェクト5団体との連携による「令和6年能登半島地震」への暗号資産による寄付金募集にも参加していた。

関連ニュース

images:iStocks/TaiChesco・BadBrother

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる