コインベースの「アセットリカバリーツール」、BNBスマートチェーンとPolygonのサポート開始

コインベースの「アセットリカバリーツール」にネットワークサポート追加

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)提供の「アセットリカバリーツール(asset recovery tool)」の対応ブロックチェーン追加予定が2月27日発表された。

追加されるのはBNBスマートチェーンとポリゴン(Polygon)だ。今後数週間にわたり適用されるとのこと。

「アセットリカバリーツール」は、コインベースでサポートされていない暗号資産をユーザーが誤って自身の資産を保管するコインベースの預金アドレスへ送信した際に、本来では回収不可能になる資産を復旧させるツールとのこと。

2022年12月の提供開始からこれまでは、同取引所でサポートされていないイーサリアム(Ethereum)のトークン規格ERC-20に準拠した暗号資産が同サービスの対象となっていた。

今回のネットワークサポート追加によりユーザーは、BNBスマートチェーン経由でコインベースのアドレスへ誤って送ってしまったサポート外の暗号資産約3,000銘柄と、ポリゴン経由で同じくコインベースのアドレスへ誤って送ってしまったサポート外の暗号資産約800銘柄が回収可能になるとのことだ。

なお資産復旧に必要なものは、誤送信した際のネットワークのトランザクションIDと送信先のコインベースのアドレスのみとのこと。復旧した資産は、コインベースウォレットもしくはセルフカストディウォレットへ送金が可能であるという。

また利用にあたり、100ドル未満の価値があると判断された暗号資産については回収手数料は無償とのこと。100ドル以上の評価がされる資産は回収額の5%が請求されるとのこと。

ただし、復旧に際して発生するネットワーク手数料は別途適用されるとのことだ。

関連ニュース

参考:コインベース
images:iStocks/Aleksei_Derin

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/13話題】JPXが暗号資産トレジャリー企業の規制強化を検討か、ポリマーケットがヤフーファイナンスの独占予測市場パートナーになど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

英中銀副総裁、ステーブルコイン規制緩和は「金融安定性脅かす」と警告

英中央銀行のイングランド銀行(BoE)のサラ・ブリーデン(Sarah Breeden)副総裁は11月11日のロイター(Reuters)のインタビューで、法定通貨の価値に連動するデジタル通貨であるステーブルコインのさらなる規制緩和は金融の安定性を脅かし、信用収縮を引き起こすリスクがあると警告した