サークル「USDC」、セロ(CELO)にネイティブ対応へ

USDCがセロにネイティブ対応へ

米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドルステーブルコイン「USD Coin(USDC)」のネイティブ版トークンが、セロ(Celo)のネットワーク上へ対応する予定だ。サークルおよびセロ財団(Celo Foundation)が1月30日発表した。

セロは、パブリックチェーンを用いた金融包摂の実現を目指したプロジェクト。モバイル金融アプリの提供やネイティブトークンの「celo(SELO)」の他、「Celo Dollar(CUSD)」や「Celo Euro(CEUR)」、「Celo Brazilian Real(CREAL)」などのステーブルコインを発行している。

なおセロは現状、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換のレイヤー1ブロックチェーンだが、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2への移行が進められている。

セロコミュニティでは、USDCを新たなL2ネットワークでの公式のガス代(ネットワーク手数料)として利用する提案を今後ガバナンスを通じて行うとのことだ。

なお現在「USDC」は、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アルゴランド(Algorand)、アバランチ(Avalanche)、ヘデラ(Hedera)、トロン(TRON)、ステラ(Stellar)、ノーブル(Noble:コスモスエコシステム)、フロウ(Flow)、アービトラムワン(Arbitrum One)、ベース(Base)、OPメインネット(OP Mainnet)、ニア(NEAR)、ポルカドット(Polkadot)エコシステム、ポリゴンPoS(Polygon PoS)の15のブロックチェーンに対応している。

またサークルでは、「USDC」をネイティブのまま、対応ブロックチェーン間を転送可能にする「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」をイーサリアム・アバランチ・アービトラム・ベース・ノーブル・OPメインネット・ポリゴンPoSの7つのブロックチェーンに対応させている。

関連ニュース

参考:セロサークル
images:iStocks/ivanmollov

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した