見届ける畜産×食育の「KYUKON WAGYUプロジェクト」、FiNANCiEでトークン発行

KYUKON WAGYUプロジェクトがFiNANCiEでトークン発行

次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」が、見届ける畜産×食育の「KYUKON WAGYUプロジェクト」始動および同プロジェクトのトークン新規発行と販売開始を9月29日発表した。

「KYUKON WAGYUプロジェクト」は、黒毛和牛「KYUKON WAGYU」の誕生ストーリーを通じて、2020年代を生き抜く地方生産者の在り方を模索するプロジェクト。

「KYUKON WAGYU」は熊本県菊池市の畜産農家「山瀬牧場」を家業とし、全国各地の良質な食肉を紹介する肉師としても活動する山瀬健策(やませけんさく)氏が育てる黒毛和牛。なお山瀬氏プロデュースの焼肉レストラン「きゅうこん」は東京目黒に店を構えている。

なお同プロジェクトはパリに本店を持ち、フランスの革新派美食ガイド「ゴ・エ・ミヨ2020」にも掲載された「Restaurant TOYO Tokyo」などを運営する「TOYO JAPAN」が発足した。

今回のプロジェクトでは、トークン発行とトークン保有者が参加できる「FiNANCiE」内のコミュニティで、生産者と消費者がパートナーとなって創り上げる「次世代の畜産流通と収益モデル」の実現にチャレンジするとのことだ。

同プロジェクトの核になる取り組みとして初回ファンディング(トークン販売)で集まった支援金で「黒毛和牛の一頭買い」を行うという。サポーターと共に「仔牛をせり、育て、いただく」という、約20ヶ月にわたる一連のプロセスを共有するとのこと。

仔牛の生育から流通に至るオープンな情報提供にこだわった「見届ける畜産」を実践しながら、肉のプロフェッショナルで肥育農家でもある山瀬氏の視点により、世代を超えて楽しめる「家族の食育」に取り組んでいくとのことだ。

なおトークン購入者は特典として、プロジェクト運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供されるとのことだ。

現状では、初回価格で10,000ptに相当する数量のトークン保有者に対し、「黒毛和牛の肥育に関する限定コンテンツ」や「KYUKON WAGYUの優待販売に関する限定情報」、「焼肉レストランきゅうこん優待のご案内」、「プレミアム抽選イベント参加権」といった限定コンテンツが予定されてるとのこと。

「KYUKON WAGYUプロジェクト」の初回ファンディング実施期間は9月29日11時から11月26日20時が予定されている。なお黒毛和牛の一頭買いに向けて、まずは500万ptを第一目標にファンディングを実施するとのことだ。

なお同プロジェクトのトークン販売メニューは6つ用意されており、最も特典が充実した支援コースは数量限定無しで1口1,000,000ptで購入ができる。

このコースでは支援者にコミュニティ参加や投票企画・抽選応募への参加権、1,000,000pt分のトークンやNFTメンバー証「KYUKONカード」が付与される他、KYUKON WAGYUの優待販売参加権やホームページにお名前掲載、KYUKON WAGYUの超希少部位の購入確約、きゅうこん特別コースペアご招待、KYUKON WAGYUの試食イベントご招待など多くの特典が用意されている。

なおFiNANCiEポイント(pt)は、FiNANCiEプラットフォーム上でのみ使用できるポイントのことで1pt=1円で購入できる。「FiNANCiE」で発行されているトークンは金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

「あたらしい経済」編集部は今回の取り組みに関して、TOYO JAPAN株式会社の代表取締役である阿部洋介氏より以下のコメントを得た。

『プロジェクトを通じて、肥育農家の新たな可能性を見出すべく、トークンを発行し、「地⽅×東京×WEB3」の枠組みで、様々な取組みをして参ります。そもそも、WEB3とは何か?から、このプロジェクトは始まりました。⾒届ける畜産×家族の⾷育を目指し、消費者、生産者が今までにない関係を構築して共にKYUKON WAGYUを育てる事に最大の意味があると思っております。どうぞご支援よろしくお願いします』

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・artacet

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
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