WiL、10億ドル超のファンド組成

WiL、10億ドル超のファンド組成

日米に拠点を持つベンチャーキャピタルWiL(ウィル)が、10億ドル(約1,340億円)を超えるファンドを組成したことが6月15日に分かった。

WiLは2014年からこれまでメルカリ、ラクスル、ワイヤーなど日米で100社以上のスタートアップへ投資をしてきた。 

今回、新たに組成したファンドは、ベンチャー投資ファンドである「WiL Ventures III」、ベンチャーキャピタルのためのファンド(Fund of Fund:FoF)である「WiLSP(WiL Strategic Partners)」、LP企業の特定のニーズに合わせたコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の3つの領域の投資活動に活かされるという。また新たにファンドを組成したことで、WiLグループ合計運用総額は、19億ドル(約2,546億円)になったとのこと。

ちなみに今年2月にWiLは、ブロックチェーン・暗号資産等のweb3領域の日本人起業家ら7人が、シンガポールで組成した「Next Web Capital(略称:NeW)」にも出資を行なっている。

今後WiLはファンドを通じて、B2B領域だけでなく、ヘルスケア、エネルギー、脱炭素、web3など社会課題の変化に応じて新しい領域への投資も拡大していくとのことだ。

さらに「WiLSP」を通じて、世界の大手VCや新興VCとも連携し、カバーする技術領域や地域を拡大し、LPである日本企業だけでなく日本全体への裨益効果も高めていくとしている。

参考:WiL
images:iStocks/Aramyan・BadBrother
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【5/25話題】アバランチのAvaLabsがブロックチェーンフルマネージドサービス、BraveTalkが特定のNFT保有者だけで通話可能になど(音声ニュース)

アバランチのAva Labs、ブロックチェーンフルマネージドサービス「Ava Cloud」発表、Brave提供のビデオ会議ツール「Brave Talk」、特定のNFT保有者だけで通話可能に、モンテネグロ裁判所がド・クオンらの保釈を破棄、米コインベースが職務執行令状請求へ向け答弁書を提出、SECへ法的命令目指す、香港証券規制当局、ライセンス制度に個人投資家保護策を施す

Sponsored

バイナンス、BAYCやAZUKIを担保に「ETH」借り入れできる「Binance NFT Loan」提供開始へ

バイナンス(Binance)運営のNFTマーケットプレイス「バイナンスNFT(Binance NFT)」が、ブルーチップNFT(取引量の多い優良NFT)を担保にできるNFTローン機能「バイナンスNFTローン(Binance NFT Loan)」の提供開始を5月25日発表した。なお同サービス利用には、本人確認が必要となる

【5/25話題】アバランチのAvaLabsがブロックチェーンフルマネージドサービス、BraveTalkが特定のNFT保有者だけで通話可能になど(音声ニュース)

アバランチのAva Labs、ブロックチェーンフルマネージドサービス「Ava Cloud」発表、Brave提供のビデオ会議ツール「Brave Talk」、特定のNFT保有者だけで通話可能に、モンテネグロ裁判所がド・クオンらの保釈を破棄、米コインベースが職務執行令状請求へ向け答弁書を提出、SECへ法的命令目指す、香港証券規制当局、ライセンス制度に個人投資家保護策を施す

Sponsored