NEAR初の米ドルステーブルコイン「USN」ローンチ、DAO「Decentral Bank」が

「Decentral Bank」、米ドルステーブルコイン「USN」ローンチ

ニア(NEAR)基盤のDAO(自律分散型組織)「ディセントラル・バンク(Decentral Bank)」が、米ドルペッグのステーブルコイン「USN」をメインネットでローンチしたことが4月26日分かった。「USN」はニアプロトコル(NEAR Protocol)上で発行される初のステーブルコインとなる。

「USN」は、供給量を自動調整する無担保型のステーブルコインだ。アルゴリズムでニアプロトコルのネイティブトークン「NEAR」と「USN」のそれぞれの供給量を調整し、価格を一定に保つ。なお「USN」の初期発行の準備資金は、「NEAR」と米ドルステーブルコイン「テザー(USDT)」であり、その内訳については公開されていない。

なおユーザーは、ニア公式WebウォレットでNEARを使って「USN」を発行できるとのこと。またニア基盤初の自動マーケットメーカー(AMM)の分散型取引所(DEX)「レフ・ファイナンス(Ref Finance)」で、「USN」と「USDT」をスワップもできるとのことだ。

さらにDAOの投票により準備資金のNEARをステーキングすることで、最低約11%のAPY(年換算利率)がUSN保有者に提供されるとのことだ。また「バロウ(Burrow)」や「オリガミ(Aurigami)」、「バスティオン(Bastion)」などのDeFiレンディングプラットフォームを介して、毎月1,000万ドル(約13億円)以上の報酬が分配され、最初の貸し手は20%以上のAPYが受け取れるという。

ニアプロトコルは、分散型アプリケーションの開発促進を目的としたオープンソースプラットフォームで、2020年4月にメインネットローンチしたレイヤー1ブロックチェーンだ。ニアプロトコルの特徴としては、コンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用し、シャーディングという多くのトランザクション処理を分散させ集約させる機能を実装している。ネイティブトークンであるNEARはステーキングやネットワーク手数料として使用できる。

関連ニュース

NEAR基盤DeFi「Bastion」が約11億円調達、BSTNも発行

FTX、「Near Protocol(NEAR)」現物取扱へ

【動画解説】NEAR Protocol(NEAR)とは?

NEAR Protocolが約433億円調達、タイガーグローバルやFTXらから 

参考:ディセントラル・バンク
デザイン:一本寿和
images:iStock/MARHARYTA-MARKO・Who_I_am

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/8話題】ビットバンクがBitbank Ventures設立、米デトロイト市が暗号資産での納税を受け入れへなど(音声ニュース)

ビットバンク、投資事業子会社「Bitbank Ventures 合同会社」設立、米デロイト市、暗号資産での納税を2025年から受け入れへ、仏当局が「ポリマーケット」を調査、トランプへの賭けでフランス人が約7,900万ドル獲得、スイス中銀総裁、暗号資産になお警戒感「現金決済は今後も重要」、コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をソラナに導入、JPモルガンのブロックチェーン決済「Onyx」が「Kinexys」に名称変更、FXサービス導入も、バイビットがジョージアでVASPライセンス取得、取引サービス提供可能に、ブロックチェーンでエッセンシャルワーカーの社会貢献行動を可視化、チェーントープが「Chaintope Greeners」提供へ

Sponsored

スイス中銀総裁、暗号資産になお警戒感「現金決済は今後も重要」

スイスの中央銀行であるスイス国立銀行(SNB)のマルティン・シュレーゲル(Martin Schlegel)総裁が、中銀はビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)に警戒しているとした上で、現金はスイスの決済システムにおいて今後も重要な役割を担うだろうと11月7日述べた