【取材】HashPortがゲームスタジオ設立、パレット(PLT)基盤ゲーム3作リリースへ

HashPortがゲームスタジオ設立、パレット(PLT)基盤ゲーム3作リリースへ

HashPortがブロックチェーンゲームスタジオ部門「HashGames」の設立を2月2日に発表した。そして「HashGames」より2022年春から夏にかけてPlay to Earn(遊んで稼げる)ゲームを複数リリースする予定であることが分かった。

リリース予定のゲームタイトルは、enishの「ディライズ ファイ(De:Lithe Φ )」、CryptoNinjaクリエイターイケダハヤト氏の「クリプトニンジャパーティー(CryptoNinja Party!)」、HashGamesオリジナルの「エルフマスターズ(ELF Masters)」の3作品だ。

これらのゲームは、HashPortのNFT事業子会社であるHashPaletteが開発するブロックチェーン「パレット(Palette)」上のサービスとしてリリースされる。 そして各ゲーム内の共通するトークンとして「パレットトークン(PLT)」が使用され、将来的にはIEO(Initial Exchange Offering)を通じてPLTと併存した独自トークンの発行も目指すとのこと。

また「HashGames」は、パレットチェーン上でのPlay to Earnゲームの設計・開発、パレットチェーンのクロスチェーンハブ機能を活かしたマルチチェーン対応、海外ユーザーへのマーケティング支援をサポートするという。

なお、ゲームNFTの販売は3月にリリース予定のHashPaletteのNFTマーケットプレイスにおいて行われる予定とのこと。またそのNFTマーケットプレイスではPLTおよびクレジットカード決済に対応予定だという。

株式会社enish代表取締役社長の安徳孝平氏は次のようにコメントしている。

「本プロジェクトは、累計777万DLのスマートフォン向けオンラインRPG『De:Lithe』をベースに、パ レットチェーンを活用した『Play to Earn』モデルの新タイトルとして開発を進めています。従来の『Free to Play』とは違う新しいプレイ体験を提供できるよう、HashGamesと連携した開発に取り組んでまいります」

NFTコレクション「CryptoNinja」クリエイター イケダハヤト氏は次のようにコメントしている。 「日本有数のWeb3プロジェクトであるパレットチェーンに『CryptoNinja』が選ばれたことを誇りに思います。 『GameFi』は大きなトレンドですが、日本からはまだ存在感のあるタイトルは出ていません。 私たちのDAOは、現在1万人を超える参加者がいます。 DAOメンバーの力を結集し、世界に通用するタイトルを作っていきたいと思います」

HashGames 「ELF Masters」企画担当の赤石智哉氏は次のようにコメントしている。

「日本発のGameFiを世界へ」という目標を掲げ、本プロジェクトを企画し、様々な困難を乗り越 え、本日こうしたリリースを皆様へ届けられる事を大変嬉しく存じます。 日本におけるP2E型のブロックチェーンゲームは、法規制や言語の壁もあり、日本のユーザーが Playしにくい環境にありました。本作品は魅力的なキャラクターやゲーム設計はもちろんのこと、 日本の法規制を遵守した、日本のユーザーが安心して遊べるゲームになっております。勿論、話題のスカラーシップやメタバースの要素もありますので、今後の続報にも是非ご期待ください」

P2E市場の可能性は?(HashPalette吉田世博氏)

「あたらしい経済」編集部は、株式会社HashPaletteの代表取締役CEO吉田世博氏へ取材を行った。

−−Play To Earn(P2E)市場に、ビジネスとしてどのような可能性を見出していますでしょうか?

Axie Infinityをはじめとする海外市場におけるブロックチェーンゲームの成功を受けて、国内市場においてもPlay To Earn系ゲームに関する検討が活発になされており、弊社も多くのお問い合わせを受けております。その中でも国内におけるトークン流通を含めた法規制対応は重要な論点です。

日本初のIEOを成功させたPLTをゲーム内通貨として利用することで、海外でトークン発行して国内未上場の状態で日本向けに日本語でプロジェクトのマーケティングするような法的にグレーな手法を使うことなく、日本国内において迅速にブロックチェーンゲーム領域に参入できることは、多くのゲーム開発者のニーズに叶うと考え、本プロジェクトをスタートさせました。

また、弊社は法令遵守を第一に考えており、国内Play To Earn市場が健全に発展していくためのルールメイクにも注力していきたいと考えております。

−−またパレットだからこそ、P2E市場で実現できることは具体的になんでしょうか?

ユーザーの皆様に対しては、GASレス、マルチチェーン対応、クレジットカード決済対応、All in One型のモバイルウォレットアプリといったPalette Chainの特徴を活かして、誰でも手軽に且つ安心安全にPlay to Earnブロックチェーンゲームに触れられる環境を作って参ります。

ゲーム開発者の皆様に対しては、開発・設計・マーケティングなどのご支援をワンストップでご提供します。日本初のIEOを成功させた知見も踏まえた法令遵守面のノウハウの共有や、ゲームトークンのIEO支援も行って参ります。

images:iStocks/Arkadiusz-Warguła・artacet
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/24話題】香港でビットコインとイーサの現物ETFが月末から取引開始か、メタプラネットが2億円分BTC追加購入へ

香港、ビットコインとイーサリアムの現物ETFを4/30から取引開始か=報道、東証スタンダード上場メタプラネット、ビットコインを2億円分追加購入へ、ソラナのDEX「Jupiter」がモバイル版公開へ、Ultimate Wallet買収で、コインベースの米国外取引所、WIFおよびPEPEを無期限先物取引で取扱いへ、ビットコインL2「スタックス(STX)」、アップグレード「ナカモト」開始、PayPal、環境配慮の「ビットコインマイナー向けインセンティブプログラム」提案、NPOのEnergyWebらと協力で、米リップルラボ、SEC要求の約20億ドルの罰金に異議申し立て、SBI、Web3領域を中心としたコミュニティ「Bto3」創設、イーサリアム「edcon2024 TOKYO」、チケットが無料に