FTX新部門「FTXベンチャーズ」、約2,300億円規模のWeb3ファンド組成

「FTXベンチャーズ」、約2,300億円規模のWeb3ファンド組成

暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所FTXが、新部門「FTXベンチャーズ」を設立し、約2,300億円(20億ドル)規模のWeb3ファンドを立ち上げたことが1月14日に分かった。

このファンドを主導するのは、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズ(Lightspeed Venture Partners)の元パートナーであったエイミー・ウー(AmyWu)氏。このことはウー氏自身のツイッターにて明らかにされている。またウー氏は他にもFTXのゲーミング、M&A、その他のWeb3イニシアチブも主導するとのことだ。

なお「FTXベンチャーズ」のメンバーは、FTX創設者兼CEOサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏や、FTXリードプロダクトのラムニック・アローラ(Ramnik Arora)氏、その他合計10名で構成されているようだ。

また「FTXベンチャーズ」の公式ブログによると「今回の20億ドルのファンドは株式やトークンに投資できる柔軟な資本であり、どのようなチェックサイズやステージでも投資することができます」としており、また「注目しているのはゲーム、ソーシャル、ソフトウェア、フィンテック、ヘルスケアなどの分野です」と説明されている。

FTXは昨年11月にブロックチェーンゲームスタジオであるファラウェイ(Faraway)とミシカルゲームス(Mythical Games)へ出資している。なおエイミー・ウー氏が当時所属していたライトスピード・ベンチャー・パートナーズも、昨年同月にファラウェイへ出資している。

またFTXは同じく昨年11月に、ソラナベンチャーズ及びライトスピード・ベンチャー・パートナーズと共に、Web3領域のブロックチェーンゲームスタジオやプラットフォームへ出資することを目的とした、約110億円(1億ドル)規模のファンドを組成している。

関連ニュース

FTX、NFTマーケットプレイス「LooksRare(LOOKS)」上場

 「FTX US」、米プロスポーツ4チームとパートナーシップ締結

FTXが約480億円調達、設立2年で企業評価額は約2.8兆円へ

参考:FTXベンチャーズ公式ブログ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/artacet・blackdovfx

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【12/16話題】SBIとスターテイルの円ステーブルコイン開発、リップルRLUSDのイーサL2対応、メタマスクのBTCサポートなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)」現物ETFをSECに再申請、ステーキング対応を明記

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management:以下、ビットワイズ)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」の修正版を、米SEC(証券取引委員会)へ12月15日付で提出した

JPモルガン、初のトークン化MMF「MONY」をイーサリアム上で提供開始

米金融大手JPモルガンの資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)が、同社初となるトークン化マネー・マーケット・ファンド「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド(My OnChain Net Yield Fund:MONY)」の提供を開始したと12月15日に発表した