【取材】経済産業省がファッション分野でNFT実証実験へ、スタートバーンと

経済産業省がNFT実証実験へ

経済産業省が、来年2月ごろからファッション分野でNFTの実証実験を行うことが12月27日に分かった。アート×ブロックチェーン事業を手がけるスタートバーンと共同でNFTに関する実証を行うとのこと。

具体的にはデザイナーが制作した1点ものの洋服をNFTとし3Dデータ化するようだ。

11月15日に経済産業省商務・サービスグループクールジャパン政策課が令和3年度「展示会等のイベント産業高度化推進事業(展示会等における流通・取引の高度化実証事業)」を実施する委託先としてスタートバーンを採択している。

そして今回の実証でNFTを活用し、デザイナーの新たな収益源を生み出せるかを検討していくようだ。

「あたらしい経済」編集部はスタートバーン株式会社でこのプロジェクトを担当する事業開発部の渡辺有紗氏に取材を行った。

−ファッション分野でのNFT活用の可能性について、どのように考えておりますでしょうか?

これまで、ファッションブランドの収益源は実物の洋服の販売に限られ、特にオートクチュールの場合は販売対象の層が限定的でした。NFTを活用することで、ブランドにとっては販路の多様化、デザイナーにとっては表現の広がりを期待することができます。加えて、弊社スタートバーンが提供する「Startrail」の仕組みを通して、二次流通時の還元金という新たな収益源も得ることができます。

−実証されるNFTの発行・流通プロセスを教えてもらってもよろしいでしょうか?

まずブランド側に実際の洋服、もしくはデザインを用意してもらいます。そしてリアルな展示会場(もしくはECサービス経由という可能性もあるが現状未定)で、下記の3パターンの商品を販売します。

(1)ファッションアイテムの実物に(スタートバーンが構築するブロックチェーンインフラStartrailで)NFTを発行したもの

(2)そのファッションアイテム実物の3DCGデータに(スタートバーンが構築するブロックチェーンインフラStartrailで)NFTを発行をしたもの

(3)そのファッションアイテム実物を自分自身の3D写真に合成した画像データに(同上のStartrailで)NFTを発行をしたもの

また、最終的には二次流通事業者様と連携していきながら、二次流通の流通網も構築していきます。

*(1)については、二次流通時に元の制作者へ還元金が送られます。

*(2)を購入した方は、その購入したデータをメタバース空間にある自分のアバターに着せることができるようになります。具体的にどのメタバース空間という指定はなく(現在検討中)、最終的にはできるだけ多くのものに(例えばDecentralandなど)で使用できるように、汎用的なデータ拡張子あるいは複数の拡張子(保存形式)で提供することを考えています。

デザイン:一本寿和
images:iStocks/Slim3D

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

コンコーディアム(CCD)でweb3ドメインサービス「CNS」開始、Bictory Finance開発

DeFi(分散型金融)やNFTにおけるブロックチェーンの安全性と規制問題に取り組むweb3ソフトウェア開発企業ビクトリーファイナンス(Bictory Finance)が、コンコーディアム(Concordium)ブロックチェーン上でウォレット・ネーム・システム「Concordium Name Service(CNS)」を9月27日に発表した。

Sponsored