米コインベース、イスラエルの大手セキュリティ企業買収へ

米コインベース、「アンバウンド・セキュリティ」を買収へ

米コインベース(Coinbase)が、イスラエルの大手セキュリティ企業アンバウンド・セキュリティ(Unbound Security)を買収することが11月30日分かった。

発表によると今後数ヵ月のうちに買収は完了するとのこと。なお今回の買収額については明らかにされていない。

アンバウンド・セキュリティは、マルチパーティ計算(MPC:秘匿計算・秘密計算など)技術を専門とし、暗号資産カストディのインフラストラクチャを提供するMPCアライアンス加盟企業だ。

今回の買収の目的をコインベースは「誰もが暗号資産経済(クリプトエコノミー)に関わることができ、最も安全で信頼性の高い場を提供するといったコインベースのコミットメントをさらに明確にするもの」と発表している。

そしてアンバウンド・セキュリティのクラス最高のマルチパーティ計算の専門知識は、コインベースのプロダクトとセキュリティのロードマップにおいて重要な役割を果たすと説明されている。

さらにコインベースはイスラエルに技術センターの設立を計画していることも明かしている。これは「コインベースが常にセキュリティとブロックチェーン技術の最先端にいることを保証するため」としており、またイスラエルでの人材確保も視野に入れた動きのようだ。

なおコインベースは11月24日に暗号資産ウォレットの「ブレッドウォレット(Bread Wallet)」を運営するBRDを買収している。その際の買収目的は「web3の世界の実現を加速させるため」と発表されている。

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米コインベース、暗号資産ウォレット提供「BRD」を買収へ

参考:コインベース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/your_photo

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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