EYがポリゴンと協業、企業向けに「Polygon Nightfall」開発

EYがポリゴンと協業

大手監査法人EYがイーサリアム互換のブロックチェーンプロダクト開発のポリゴン(Polygon)との協業を9月14日に発表した。

発表によると、すでにEYは既存の自社ブロックチェーン関連プロダクト「EY OpsChain」や「EY Blockchain Analyzer」と、ポリゴンのパブリックブロックチェーンと接続するためのフレームワークを統合させているとのことだ。

さらにEYとポリゴンはスケーリングソリューションの1つである「Optimistic Rollup」を活用したエンタープライズ向けのブロックチェーンソリューション「Polygon Nightfall」も開発しているとのこと。

ポリゴンの説明によれば「Polygon Nightfall」は、プライバシーに特化したソリューションで「Optimistic Rollup」のコンセプトと「ゼロ知識証明」のコンセプトを組み合わせたハイブリッドなものになるという。

EYはイーサリアムの利用と導入が進むにつれ、ネットワークの混雑や高額な取引コストが、イーサリアムのメインネットを利用するあらゆるプロジェクトにとって課題となっていたとしている。

EYグローバル・ブロックチェーン・リーダーのポール・ブロディ(Paul Brody)氏は、ポリゴンとの協業について次のようにコメントしている。

「ポリゴンとの協業により、EYのチームは顧客のために取引を拡大するための強力なツール群を手に入れることができ、パブリックなイーサリアムのメインネットに統合するためのより早いロードマップを提供することができます。私たちは、オープンなシステムとネットワークをめぐる優先事項を共有し、イーサリアムのエコシステムがこの分野でのコラボレーションをより容易にすることを発見しました」

ポリゴンの共同創業者であるサンディープ・ネイルワル(Sandeep Nailwal)氏は、次のように述べている。

「パブリックなイーサリアムブロックチェーンのエコシステムとオープンスタンダードに対するEYのコミットメントは、共通のアプローチを進化させる大きな原動力となりました。イーサリアムのエコシステムとオープンスタンダードにこれほどまでにコミットしている組織は他にありませんし、この分野でEYのような深い技術を持っている組織もありません」

EYのブロックチェーンへの取り組み

EYは2020年に企業向けパブリックブロックチェーンソリューション「ベースライン・プロトコル(Baseline Protocol)」のメインの開発にも携わっている。

「Baseline Protocol」の開発における主要なフレームワークである「Unibright」は、イーサリアムのメインネットを介して、クラウドやウェブサーバーなどと接続可能にするものだ。「Unibright」のフレームワークには、スマートコントラクトモデリング、データ生成、相互接続、監査などの機能が存在している。

前述した通り、EYは自社のブロックチェーンプロダクトも多く開発・運営しており、また昨年5月には米国で、暗号資産取引に関する納税申告支援のSaaS「EY CryptoPrep」の提供も開始している。

またEYは2021年5月にブロックチェーンおよび暗号資産技術の研究、エンジニアリング、サービスに約110億円(1億ドル)以上の追加投資を行うことも発表している。

これらのように監査法人としてブロックチェーン領域へ積極的な動きを見せる、EYの今後の展開には注目だ。

参考:EY
デザイン:一本寿和
images:iStocks/bagotaj・dalebor

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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