チリーズのSocios. com、連続提携発表3日目はNBAのLAクリッパーズ

チリーズのSocios. com、連続提携発表3日目はNBAのLAクリッパーズ

ファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」を運営するチリーズ(Chiliz)が、全米プロバスケットボール協会 (NBA​)所属のLAクリッパーズ(LA Clippers)との公式パートナーシップを8月16日発表した。

なお今回の発表は「Socios.com」が7日間連続で提携する取り組みのうちの3日目であり、8月13日のNBAオーランド・マジック(Sacramento Kings)との公式パートナーシップに続くものとなる。なおこの提携でNBAチームは6例目となる。

「Socios.com」はブロックチェーン技術を活用して、世界の主要なスポーツ団体やチームなどが収益化するためのツールを提供するファンエンゲージメントプラットフォームである。

このパートナーシップでは、クリッパーズのソーシャルメディア、デジタル、モバイルプラットフォーム、およびホスピタリティ体験にSocios.comを統合させていく予定とのことだ。 ・まずLAクリッパーズは、FCバルセロナ、ユベントス、パリ・サンジェルマン、ACミラン、マンチェスター・シティ、インテル・ミラノ、アーセナル、UFC、NASCARのルーシュ・フェンウェイ・レーシング、ニュージャージー・デビルズ、ボストン・セルティックス、フィラデルフィア・76ers、サクラメント・キングスなど、50以上ある「Socios.com」の国際的な主要スポーツ・プロパティのネットワークに加わる予定だ。

LA Clippersのチーフ・グローバル・パートナーシップ・オフィサーであるスコット・ソネンバーグ(Scott Sonnenberg)氏は次のようにコメントしている。

「Socios.comは、ファンエンゲージメントのグローバルリーダーであり、私たちと同様に、テクノロジーとイノベーションがスポーツ業界を前進させることを理解しています。彼らと提携し、ブロックチェーンの分野で関係を深めることができて、とても嬉しく思っています」

Socios.comとチリーズのCEOであるアレクサンドル・ドレフュス(Alexandre Dreyfus)氏は次のようにコメントしている。

「LA クリッパーズが、急速に拡大する私たちのネットワークに参加する最新の米国メジャーチームとなったことを嬉しく思います。

LAクリッパーズは、当社のファン・エンゲージメント・プラットフォームによってブランドをグローバルに拡大できることを十分に理解しており、当社の計画に非常に期待しています。

これは、当社のビジネスが米国でかつてないほどの成長を遂げている非常にエキサイティングな時期に、さらに一歩前進したことになります」

なお今回の発表の中では、トークン発行などパートナーシップの詳細について触れられていないが、トークン発行の可能性は十分にあると思われる。

参考:Socios.com
images:iStocks/jacoblund
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した