バイナンスがコンプライアンスツール導入、規制対策基準を強化へ

バイナンスがコンプライアンスツール導入、規制対策基準を強化へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が米CipherTrace, Inc.(サイファートレース)のトラベルルール対応ソリューション「CipherTrace Traveler(サイファートレース・トラベラー)」を導入したことを6月30日発表した。

サイファートレースは、暗号資産AML/CFT、犯罪捜査、暗号脅威インテリジェンス、および規制ソリューションを提供しているブロックチェーン分析企業だ。バイナンスとは2019年4月にパートナーシップを締結している。なお日本の暗号資産取引所においては楽天ウォレット株式会社と株式会社DMM Bitcoinが同社のソリューションを利用している。

同社が2021年3月にリリースを開始した「CipherTrace Traveler」は金融作業部会(FATF)に策定されているTravel Rule(トラベルルール)に対応しており、Travel Rule Information Sharing Alliance(TRISA)の規約・アーキテクチャに準じて開発された最初の商用ソリューションとのこと。

このソリューションを利用することで暗号資産取引所、カストディプロバイダ、OTCトレーディングデスク、銀行やその他の金融機関を含む仮想資産サービスプロバイダ(VASP)が、トラベルルール規制へのコンプライアンスを達成することをサポートするように設計されている。

バイナンスによると「CipherTrace Traveler」は業界内でのDeFiハッキングや詐欺が増加している中で、悪質な行為者を検出し、バイナンスプラットフォームの使用を防止するとのことで、バイナンスのコンプライアンスへの取り組みをサポートするソリューションとなるようだ。

なお暗号資産取引所において「CipherTrace Traveler」を導入するのはバイナンスが最初の事例となるとのことだ。

参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Kirill_Savenko・dalebor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【10/11話題】メタプラネットが今月3度目のビットコイン購入、ユニスワップがイーサL2「Unichain」ローンチへなど(音声ニュース)

メタプラネットが今月3度目のビットコイン購入、10億円相当追加で合計保有数748.502BTCに、ユニスワップがイーサL2「Unichain」ローンチへ、OPスタック採用、米SEC、カンバーランドDRWを無登録で暗号資産取引を行ったとして提訴、ユービーアイソフト、初のweb3ゲーム今月リリースへ。オアシス(OAS)のL2採用で、タイ、投資信託やプライベートファンドによる暗号資産関連商品への投資規制緩和へ、米決済ストライプが「Pay with Crypto」提供開始、、USDCとUSDPで支払い可能に、バビロン、ステーキング上限撤廃で約14億ドル相当のビットコイン集める

米決済ストライプが「Pay with Crypto」提供開始、USDCとUSDPで支払い可能に

決済インフラ提供の米ストライプ(Stripe)が、米ドルステーブルコイン「USDC」を決済通貨として利用できる暗号資産(仮想通貨)決済機能「ペイウィズクリプト(Pay with Crypto)」を提供開始した。「USDC」を発行する米サークル(Circle Internet Financial)の共同創業者兼CEOジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏が公式Xにて10月10日発表した