モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)、暗号資産インデックス導入を検討か

モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)、暗号資産インデックス導入を検討か

米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(Morgan Stanley Capital International:MSCI)が暗号資産(仮想通貨)インデックスの立ち上げを検討しているとロイター通信が6月16日に報じた。

MSCIは世界の株式などの人気インデックスを発行しており、資産運用会社や投資家が2020年末時点で世界全体で14.5兆ドルの資産を配分する際の指針として利用されている。

MSCIのCEOであるヘンリー・フェルナンデス(Henry Fernandez)氏はVCのアンドリーセン・ホロウィッツ(a16Z)が主催したクラブハウス(Clubhouse)のセッションにて明らかにした。

現在MSCIは暗号資産インデックスに関して専門家と話し合っている段階とのことだ。ただインデックスの正式な立ち上げ時期などは明らかにしなかったようだ。

MSCIは提供する商品の拡大を目指しており、フェルナンデス氏はクラブハウスにて「プライベート・クレジットや環境・社会・ガバナンス(ESG)の分野にチャンスがあると考えています」と説明していたようだ。

編集部のコメント

2021年5月にS&Pダウ・ジョーンズは、暗号資産インデックスを発表し、ビットコインとイーサリアムをウォール街の証券取引所に導入しました。それらの名称は「S&P Bitcoin Index」と「S&P Ethereum Index」です。

参考:ロイター通信
デザイン:一本寿和
images:iStocks/metamorworks・Ninja Studio

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
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