イーサリアムベースのDeFi(分散型金融)114プロジェクトまとめ

竹田匡宏

QUICK TAKE

・The BlockがEthereum上のDeFiアプリケーションをまとめた記事です(随時更新)

・この記事では分散型金融領域全ての企業、プロトコル、アプリケーションをまとめています

・DeFi(分散型金融)は私たちとグローバル金融システムとの関わり方を根本的に変化させる可能性を秘めています

・開発者は今の金融システムを分散型プロトコル基盤の金融システムに変革するように努めています

イーサリアム(Ethereum)コミュニティは分散型金融をとても快く受け入れています。分散型金融は、世の中でDeFiと呼ばれています。その背景にある考えは、中央管理機関なしに成り立つ金融システムであり、それは世界中の誰にもオープンなものであるべきだというものです。

そして、分散型金融の未来は従来の金融システムの競争の場を平準化し、金融サービスへのアクセスを誰でも簡単に手頃な価格でできるようになることだと願っています。

しかし、現在の金融システムを支配しているのは、圧倒的に中央集権的な機関です。だから、私たちが複数の金融サービスを利用するためには、複数の仲介業者にアクセスしなければなりません。金融機関に、全くアクセスできない人もいます。

DeFiの目的はいま存在している金融システムを劇的に変革し、Ethereum上で構築された分散型アプリケーションを通して世界中の個人が金融システムにアクセスできるようになることです。

そして、このまとめを見ていただくとわかると思いますが、多くの企業、プロトコル、アプリケーションは分散金融システムを完成させることを目的に、Ethereum上で構築されてます。実際に一部の開発者が、取引所、貸付、デリバティブ、融資、予測市場など様々な既存金融システムを分散型プロトコルに変換しようと努力してるのです。

だからこの記事では、既存の金融システムの何がどのように分散型プロトコルに置き換わるかを皆さんに理解してもらうために、サブカテゴリを作ってEthereumのDeFiエコシステムをマッピングしました。

Payments

  • Request Networkはトランザクションリクエストをオープン化するネットワーク。誰もが単一の分散ネットワークで請求書と領収書を作成、保存、取得できるようになります。
  • Raiden は支払いのスピードを早く、手数料を安くするオフチェーンスケーリングソリューションです。
  • Open Platform はアプリケーションレイヤーのためのペイメントプラットフォームです。
  • xDaiはEthereum Chainではなく、xDai Chain上で存在するDAIの代わりとなるドルのステーブルコインです。
  • Burner Walletはユーザーが簡単なQRスキャンでほぼ瞬時(5秒)にトランザクションを送受信できるようにするxDaiのインターフェース
  • 8xは定期決済のプロトコルです。
  • Groundhogはイーサリアムでのサブスクリプションを企業が簡単に導入できるプロトコルです。
  • Dai Cardは、低コストで即時支払いが可能なブラウザベースのウォレットです。

Custodial Services

  • MyEtherWalletはEthereum blockchainと接続できるクライアントサイドのためのオープンソースツールです。これによって、ユーザがウォレットを生成できるようになり、そしてスマートコントラクトと接続でき、ERC-20トークンを管理することができます。
  • MyCryptoはユーザーが仮想通貨を保存、送信、受信できるブロックチェーンのオープンソースインターフェースです。
  • Trust WalletはユーザーがERC20およびERC721トークンを保存できるマルチな仮想通貨ウォレットです。
  • MetamaskはEthereumのフルノードを運営していなくても、ユーザーがブラウザの中でEthereum dAppsなどを管理できる拡張機能です。
  • BalanceはユーザーがすべてのERC-20トークンを1か所で管理、保存できるサービスです。
  • Zerionはブロックチェーンベースのプロトコル用のDeFiインターフェースです。
  • Argentは主要なイーサリアムウォレットです。

Derivatives

  • Market ProtocolはEthereum Blockchain上で分散型デリバティブトレードやマーケットを創出するためのオープンソースなフレームワークを提供しています。
  • bZxはEthereum上に構築された分散型のマージン貸付プロトコルです。
  • Variablは安全な方法でデリバティブ取引を行えるブロックチェーン技術を活用している企業です。
  • Lendroid はノンカストディの貸付プラットフォームです。
  • dYdXはデリバティブや証拠金取引を分散型金融の仕組みで行えるオープンソースプロトコルを開発しているプロジェクトです。
  • CDxは信用取引の移転を行うプロトコルを開発している企業です。
  • DaxiaはEthereumでスマートコントラクトを使用して、アセットの長短を表すトークンを発行するテクノロジープロバイダーです。
  • UMAは任意の2者が自己執行型の金融契約を結ぶことを可能にする分散型金融契約プラットフォームです。
  • VeilはAugur上で予測市場やデリバティブ市場を提供するPeer-to-Peerのトレーディングプラットフォームです。
  • Expoは仮想通貨の証拠金取引を行うためのトラストレスな方法を提供するプロジェクトです。dYdXのプロトコル上で作られています。
  • AirswapはEthereum上でpeer-to-peerのトレーディングプラットフォームです。
  • Renは金融取引をよりプライベートにしていくプラットフォームです。アプリケーションは隠れたオーダや決済レイヤーをサポートしていきます。
  • ForkDelta はイーサリアムトークンの分散型取引所です。
  • Kyber Networkは、ユーザーがほぼ瞬時に異なるトークンを簡単に交換できるオンチェーンの流動性に特化したプロトコルです。
  • Loopringは分散型取引所のためのプロトコルです。
  • Paradex はユーザーがウォレットからトークンを直接取引できる0xのRelayerです。
  • Bancorユーザーがウォレットからトークンを簡単に変換できるようにする流動性に特化した分散ネットワークです。
  • Idexはイーサリアム上の分散型取引所です。
  • Ethfinex 多くのイーサリアムトークンにスポット取引、証拠金取引、Peer-to-Peerで資金を提供する分散型取引プラットフォームです。
  • EtherDeltaはEthereumベーストークンの分散型取引所です。
  • Hydrogenは金融商品向けの多数のAPIを提供する金融オペレーティングシステムです。
  • Totleは分散ペイメント、交換所、オープン金融アプリケーションに流動性を提供する単一のAPIを提供します。
  • Uniswapは、イーサリアムでの自動トークン交換プロトコルです。
  • Centrifugeは金融サプライチェーンの分散プラットフォームです。
  • Radarはユーザーがウォレットからトークンを直接取引できる0x  Relayerです。
  • Eth2DaiはMakerが運営する取引所です。
  • Slow.tradeはダッチオークションを使用するトークン取引プラットフォームです。
  • Dex.AG は価格を集積する分散型プラットフォームです。

Insurance

  • Etheriscは分散化された保険のプロトコルです。
  • iXledgerはブロックチェーン基盤の自動化された保険のマーケットプレイスです。
  • CO VouchForMeは社会的な証明に基づいて生み出されたpeer-to-peerの保険のプラットフォームです。
  • ai gangはデジタル保険のためのブロックチェーンプロトコルです。
  • Nexus Mutualはイーサリアム基盤の分散型保険のプロトコルを開発。メンバーがガバナンス権を所有。

Credit & Lending

  • Lendroidはノンカストディーな貸付プラットフォームです。
  • Lendoitはピアツーピアのレンディングプラットフォームです。
  • Celsiusは仮想通貨を活用した分散型の貸付および借入商品を提供している企業。
  • EthLendは仮想通貨のための仮想通貨の貸出市場です。
  • Ripio Credit Networkは、借り手と貸し手を結ぶピアツーピアのグローバルクレジットネットワークです。
  • Saltは仮想通貨を担保として使用して現金のローンを確保できます。
  • Credは、イーサリアム上に構築された分散型融資エコシステムであり、どこからでもクレジットへのオープンアクセスを促進している。
  • Colendiは分散型クレジットスコアリングとマイクロクレジットを提供する。
  • Marbleはイーサリアムでの安全な融資を提供している企業。
  • Bloqboardは、非保管型のデジタル資産貸付プラットフォームです。
  • InstaDappはMakerDAOの上に構築された分散型の「銀行」であり、そのインターフェースはCDP(担保債務ポジション)を保つ際にユーザーを支援します。
  • Nuo Networkによって、ユーザーはスマートコントラクトを使用してイーサリアムでの取引権利を借りたり、貸したり、証拠金取引したりできます。
  • Makerは分散型のステーブルコイン(Dai)の価値を安定化するのに役立つCDP(担保債務ポジション)を発行するスマートコントラクトプラットフォームです。
  • Dharmaはユーザーがクリプトアセットを借りたり、貸したりできるプラットフォームです。
  • CompoundはEthereum上の金融マーケット向けのオープンソースプロトコルです。 Compoundを介して、ユーザーは仮想通貨を借りたり、貸したりできます。

Stablecoins

  • DaiはCDPsを通して価格を担保され、USドルと同等の価値であるステーブルコインです。
  • Reserve はそれぞれが信託会社が保有する1米ドルによって裏付けられる中央が管理しているトークンとして開始されます。 長期的に分散することを計画しており、変化する資産のプールに支えられる設計になります。
  • Stableunitはブロックチェーンネットワークが成熟するにつれて、担保に裏付けられたものから自律的な金融政策によって管理され、分散型のステーブルコインに変化していきます。
  • Augmint は1ユーロと同等の価値の分散ステーブルコインで、後に米ドルにペッグされた別の通貨を発行する予定もあります。
  • TerraはTerraの需用量に応じてアルゴリズムで供給の拡大および縮小し、価格安定させる仮想通貨です。 Terraは、Lunaと呼ばれる別のアセットによってもサポートされます。 LunaはTerraネットワークでの取引手数料から価値を得ます。
  • Carbonは米ドルと1:1の割合でステーブルしているトークンです。 最初はFiatの価格により担保されますが、最終的にはアルゴリズムに基づいて担保される予定です。
  • Ampleforthはアルゴリズムに基づき、ステーブルコインを構築しています。
  • USDC はUSドルに完全にペッグしたイーサリアムブロックチェーン上のデジタル通貨です。最初はCircleにより発行され、いまはCoinbaseなどでも手に入れることができるようになっています。
  • Gemini Dollarは取引所のGeminiによって発行されたステーブルコインです。Geminiは、毎月準備金に関する報告書を発表しています。
  • TrueUSDはサードパーティによって担保され、法的に保護され、透明性を担保し、検証される米ドルにペッグしたステーブルコインです。
  • Paxosは規制対象の信託会社が発行した米ドルと1:1で完全に保護されたステーブルしたコインです。
  • SyntheixはFiat、商品、株式、およびインデックスへのチェーン上で投資家や企業が持つ金融資産(ポートフォリオ)の中で、市場の価格変動のリスクにさらされている資産の度合いを知らせる分散型合成資産プラットフォームです。
  • DigixはEthereumブロックチェーン上のトークンであり、1つのトークンは1グラムの金に相当します。

Investing

  • Swarmは分散ストレージプラットフォームおよびコンテンツ配信サービスをしています。
  • SPiCE Venture Capitalはブロックチェーンベースのベンチャーファンドであり、VC投資を流動化し、トークン化を通じてより多くの人々に開放することにより、既存のベンチャーキャピタルを破壊したいと考えています。
  • SLICEは投資家が商業用不動産にアクセスし、トークン化し流動性を広げていくサービスです。
  • Science Blockchainはブロックチェーン技術に投資するICOのインキュベーターになる予定です。
  • Set Protocolはトークン化されたアセットのバスケットを作成できます。 各セットは、スマートコントラクに紐づけられていて、完全に担保されており、取引所で取引することもできます。
  • bsktは、トークンポートフォリオの作成を可能にするスマートコントラクトです。
  • 22xは初期の段階で投資をしたスタートアップの様々なポートフォリオのリスクをユーザーに示してくれるトークンを発行してます。
  • Brickblockは世界中の誰でもトークン化を通じて不動産に投資し、流動性を高めていくサービスです。
  • Harborはファンド、プライベートエクイティ、商業用不動産などのデジタル証券のプラットフォームです。
  • Meridioはユーザーが端数株を所有できる不動産をトークン化するためのプラットフォームです。
  • Mattereum は物理的に価値のあるものをプログラマブルに購入、売却、レンタル、割り当て、分割できるオンチェーンスマートコントラクトを作成していくサービスです。
  • Betokenはファンドマネージャーの在り方を変革しようとしています。ユーザーがBetokenFundに関わることで、ファンドマネージャーが運用している資産の一部を運用できるようにします。
  • Melonportはオンチェーン上でのファンドマネジメントツールを提供しています。
  • Fetchはブロックチェーン技術を活用し、世界中の投資家が証券を利用できるようにすることに取り組んでいます。

KYC & Identity

  • Uport はEthereum上で構築されたアイデンティティープラットフォームです。
  • Civicは証明書の管理や安全性の担保を会社や個人ができるように、ブロックチェーン技術を活用している企業です。
  • Selfkeyは個人および組織がデジタルIDの完全な所有権を持つことができるブロックチェーンソリューションです。
  • Sovrin はデジタルIDを管理できるネットワークです
  • BloomはEthereum上に構築された分散型アプリケーションであり、ユーザーは暗号で保護されたIDを作成することにより、クレジットとIDを制御できます。
  • Jolocomは個人がデジタルIDを作成できるオープンソースプロトコルです。

Prediction Markets

  • AugurはEthereumの上に構築された分散予測市場プロトコルです。
  • Gnosisは予測市場向けの分散プラットフォームです。
  • Bodhiは分散型予測市場を創出しています。
  • StoxはEthereum上で構築されているオープンソースの分散予測市場プラットフォームです。
  • Guesserは予測市場を生み出しています。

Marketplaces

  • District0xはEthereum上で構築された分散コミュニティーと分散マーケットプレイスです。
  • Openseaはデジタルグッズ、NFTのマーケットプレイスです。
  • Origin ProtocolはPeer-to-Peerのマーケットプレイスを生み出すプロトコルです。
  • Rarebits はデジタル資産のPeer-to-Peerマーケットプレイスです。

Infrastructure

  • Settle は分散型金融市場のための分散オペレーティングシステムです。
  • Gitcoinは開発者がオープンソースソフトウェアへの開発貢献に対して報酬を与えることで支援し、オープンソース開発を成長させ、インセンティブを与え続けられる仕組みを作っているプロジェクトです。
  • 0xcertはNFTの発行者を検証するためのプロトコルです。
  • Ethlanceはイーサリアムでユーザーに報酬を支払うことができる雇用市場プラットフォームです。
  • FOAM Protocolは位置情報サービスデータのための分散型プロトコルです。
  • Bounties Networkはプロジェクトを作成し、共同作業を行い、あらゆる分野の人が集まり、報酬を得ることができるサービスです。
  • 0xは、分散取引所を生み出すためのオープンソースプロトコルです。 Peer-to-Peerの方法でEthereum上の資産を交換できます。
  • DutchX はダッチオークションを使用した、ERC20トークン用の分散型取引プラットフォームです
  • ConnextはPeer-to-Peerのマイクロペイメントをするためのインフラとなるサービスです。

記事提供:この記事は「THE BLOCK」より正式ライセンスで提供を受け編集部で日本語に翻訳したものです。

翻訳:竹田匡弘(あたらしい経済)
元記事: 
Mapping out Ethereum’s DeFi
著者:John Dantoni

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学卒業。
幻冬舎で「あたらしい経済」の編集者・記者。
また個人活動としては「死ぬまで毎日ブログを書く」という約束をもとにブログ「たっけのメモ」を4年間運営。ラジオ番組「ミレニアル世代のアタマの中」のパーソナリティー。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学卒業。
幻冬舎で「あたらしい経済」の編集者・記者。
また個人活動としては「死ぬまで毎日ブログを書く」という約束をもとにブログ「たっけのメモ」を4年間運営。ラジオ番組「ミレニアル世代のアタマの中」のパーソナリティー。

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