英国の協同組合がDeFiの課題解決のためCorda上でエクスチェンジ・トークン「XDC」を発行

英国の協同組合がDeFiの課題解決のためCorda上でエクスチェンジ・トークン「XDC」を発行

英国の協同組合であるCordite Co-operative(コーダイト・コーポレーティブ)が、R3が開発するエンタープライズブロックチェーンソリューションのCorda上でエクスチェンジ・トークン(Exchange Token)として「XDC」を発行したことを10月20日にThe Blockが報道した。発行体のコーダイト・コーポレーティブはイギリスで初めて分散型台帳上で運営されている協同組合である。

「XDC」は初期の暗号資産の失敗としてあげられるボラティリティ、固定供給、非効率的な交換媒体、高額な取引手数料、事実上存在しない口座単位などを改善することを目的としている。

イギリスの金融局(FCA)は「XDC」は従来の金融取引時に必要な仲介者を介さずに商品やサービスを売買するための分散化されたツールであると説明している。

Cordite Co-operativeは「XDC」はアンチマネーロンダリング(AML)リスクを軽減するためにデジタル資産に関するG20の金融行動タスクフォース(FATF)の基準を満たしていて、イーサリアムベースのDeFiプロジェクトが引き続き取り組むことができていない課題を解決できる可能性があると伝えている。

Cordite Societyの広報担当者は「金融機関がCorda エコシステム内でデジタルセキュリティの発行、取引、決済、カストディのためのデジタルセキュリティプラットフォームを構築しようとしているとき、金融機関はCordite Codebaseを活用して、機関レベルのエンタープライズ対応で規制にも優しいフレームワークで独自のデジタル資産を作成することができます。DeFiに関しては、Uniswapと同様の分散型取引所を構築することができます。プロジェクトはAML/CFT基準を遵守するだけでなく、ほとんどの商業・金融環境で必要とされる当事者間の取引の非公開性を確保することができます」とThe Blockの取材に答えている。

「XDC」のトランザクションの送受信に関しては、Cordite会員は、Cordite nodeを使用し、Public Corda Networkをを介して他の会員に「XDC」を転送することができるようになっている。また他のデジタル通貨とは異なり送金情報などは非公開もしくは送金者、受取人の両方が自由に設定できるようになっている。唯一の例外は「XDC」 の供給の完全性を維持の観点により、デジタル通貨システムに内在する二重消費の問題を解決するためにCorda Networkの公証人5ノードを使用することとなっている。

編集部のコメント

「XDC」の貨幣供給量に関してはホワイトペーパーに詳しく記載されています。「XDC」の貨幣供給量は協同組合員の民主的な投票によって時間の経過とともに増加させることができるとのことです。新たに造幣された貨幣は投票した組合員の間で均等に分配されます。

また投票方法は組合員が自分のCordite nodeを使うことで行われます。造幣提案は造幣率を上げるか下げるかの賛成票の単純多数決によって行われるとのことです。

 

そして28日ごとに1つの造幣提案のみが実施されます。新しい「XDC」は新しい造幣率で鋳造され、鋳造された提案に投票した全てのメンバーに均等に分配されます。造幣率は0%から14%の範囲に制限されており、各提案に対して最大100bpsまで増減することができます。造幣提案はメンバーの25%以上の投票があった場合にのみ可決されます。

最初の造幣提案では1,000,000 XDCを発行し、造幣率を14%に設定するとのことです。

ホワイトペーパー

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/(artsstock・RyanKing999・Who_I_am)

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