BNY、暗号資産カストディにステーキング機能追加へ。ギャラクシーと提携

BNYがカストディとステーキングを一体提供へ

米大手金融機関BNY提供の暗号資産(仮想通貨)カストディ(保管・管理)プラットフォーム「デジタル・アセット・カストディ(Digital Asset Custody)」にステーキング機能を追加する計画が8月4日に発表された。同機能の提供に向けBNYは、米デジタル資産金融サービス企業ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital:以下、ギャラクシー)と戦略的提携をした。

ステーキングとは、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用するブロックチェーンで暗号資産をネットワークの運用や取引検証に活用し、その対価として報酬を得る仕組みだ。

今回の提携では、BNYのデジタル資産カストディと、ギャラクシーが持つPoSネットワークに関する知見を組み合わせる。これにより、対象となる機関投資家は、BNYのカストディ体制のもとで暗号資産を保管しながら、ステーキングに参加可能になる予定だ。

またギャラクシーは、BNYのデジタル資産プラットフォーム基盤の設計パートナーも務める。対象顧客は、必要に応じてカストディ、ステーキング、ファンド会計、税務報告、決済、顧客向け報告などの機能を、BNYのサービス体系内で利用できるようになるという。

BNYの最高製品・イノベーション責任者であるキャロリン・ワインバーグ(Carolyn Weinberg)氏は、顧客が資産の保管だけでなく、機関投資家向けの枠組みでより幅広い機能を求めていると説明した。また、デジタル・アセット・カストディの初期顧客でもあるギャラクシーとの取り組みを、BNYのデジタル資産機能を拡充する戦略の一環と位置付けた。

ギャラクシーのデジタル資産部門グローバル共同責任者であるスティーブ・カーツ(Steve Kurz)氏は、同社がステーキングを含む機関投資家向け基盤を構築してきたとしたうえで、今回の提携により、その基盤を世界の大手金融機関が信頼できる枠組みへ組み込むと述べている。

なおBNYによるステーキング機能と関連する基盤強化は、規制当局による審査を前提としている。対応する暗号資産や提供開始時期は明らかにされていない。

ギャラクシーは、個人投資家向けにもステーキングサービスを展開している。同社は3月31日、米国の40超の州・法域に住む適格顧客を対象に、個人投資家向け金融プラットフォーム「ギャラクシーワン(GalaxyOne)」でステーキング機能「ギャラクシーワンステーキング(GalaxyOne Staking)」の提供を開始した。4月14日には、適格な米国法人・団体向けサービス「ギャラクシーワン・フォー・ビジネス(GalaxyOne for Business)」を発表し、同サービスにもSOLステーキングを組み込んだ。

個人投資家向けステーキングサービスにおける8月5日時点の対応資産は暗号資産ソラナ(SOL)のみ。推定最大6.50%の変動型ステーキング報酬を得られ、12月31日まではプラットフォーム手数料がかからないとのこと。提供開始時にはイーサリアム(ETH)への対応予定も示されていたが、現時点で提供開始は確認できていない。

参考:BNYギャラクシー
画像:iStocks/PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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