モルフォが変動金利に加え固定金利市場を展開
モルフォ(Morpho)による、固定金利・固定期間のノンカストディアル型レンディングプロトコル「モルフォミッドナイト(Morpho Midnight)」の提供開始が7月21日に発表された。同プロトコルは、米コインベース(Coinbase)が開発するイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」で稼働開始した。
今回のローンチにより、モルフォのネットワークは、変動金利・満期なしの市場を扱う「モルフォブルー(Morpho Blue)」に加え、固定金利・固定期間の市場構造も備えることになった。モルフォは公式ブログで今回のローンチを、「オンチェーン金融に欠けていたピース」だと位置付けた。
一般的な融資では、固定金利と変動金利のどちらかを選べるケースが多い。一方、DeFi(分散型金融)の主要なレンディング市場では、需要と供給に応じて金利が変動する変動金利型が主流となっている。そのため、借入期間中に金利が変動する可能性がある。
モルフォミッドナイトでは、貸付・借入資産、担保資産、満期日などがあらかじめ定められた市場で、利用者が貸出または借入を行う。取引成立時の価格から、満期まで保有する場合の実効金利が決まるため、あらかじめ定めた条件で資金を貸し借りできる。
具体的には、利用者は新たに公開された「マーケッツアプリ(Markets App)」を通じて、希望する価格や数量のオファーを提示するか、既存のオファーを受けて約定させることで、固定金利・固定期間で貸出または借入を行う。
モルフォは2025年6月、固定金利・固定期間ローンを扱う「モルフォマーケッツV2(Morpho Markets V2)」と「モルフォボールツV2(Morpho Vaults V2)」からなる次世代構想「モルフォV2(Morpho V2)」を公表した。当時は開発・監査段階で、一般提供は始まっていなかった。その後、2026年4月、モルフォマーケッツV2の正式名称を「モルフォミッドナイト」と発表。数カ月間のベータ運用を経て、今回の一般公開に至った。なお同プロトコルは、変動金利レンディングプロトコルのモルフォブルーを置き換えるものではなく、異なる市場構造としてモルフォブルーを補完する位置付けとなる。
モルフォミッドナイトは、安全性を最優先事項とし、段階的に機能や対象市場を拡張する方針だ。ローンチ時は、中核コントラクトを用いて貸し手と借り手が直接利用する基本機能に限定される。ベース上では、担保資産に「cbBTC」、貸付・借入資産に「USDC」を採用し、満期日が異なる複数の市場を提供する。
同プロトコルではローンチ時から、共通の資金上限の範囲内で、満期日などが異なる複数の市場に同時にオファーを提示できる「マルチマーケットオファーズ(Multi-market Offers)」機能を提供する。今後は、満期時の自動更新機能「オートローリング(Auto-Rolling)」のほか、コールバック機能、モルフォボールトの資金をモルフォミッドナイトの市場へ配分する機能、複数ネットワークへの展開やクロスチェーン対応なども段階的に追加する予定だ。
The missing piece for onchain finance is here
— Morpho 🦋 (@Morpho) July 21, 2026
Fixed rate, fixed term credit markets
Morpho Midnight is live pic.twitter.com/TORjPx1YpJ
参考:モルフォ
画像:PIXTA