香港ドルステーブルコイン「HKDAP」、7月にも発行か。香港の新制度が実運用段階へ=報道

スタンダードチャータードら設立のアンカーポイントが発行を計画

香港ドル建てステーブルコイン「HKDAP」が、最短で7月中にも発行開始される可能性がある。香港メディア「信報」が関係者の話として7月20日に報じた。HKDAPは、スタンダードチャータード銀行(香港)などが共同設立したアンカーポイント・フィナンシャル(Anchorpoint Financial)が段階的な発行を計画している。

HKDAPは、香港金融管理局(HKMA)のステーブルコイン発行者ライセンス制度の下で発行が計画されている。香港のステーブルコイン条例は2025年8月1日に施行された。今回の報道どおりに正式発行が始まれば、香港の新たなライセンス制度に基づくステーブルコインが商用段階へ進むことになる。

HKMAは今年4月、アンカーポイントと香港上海銀行(HSBC)へ、同制度で初となるステーブルコイン発行者ライセンスをそれぞれに交付した。アンカーポイントは同月、HKDAPを第2四半期から段階的に発行する計画を公表していた。

アンカーポイントは5月、香港の暗号資産取引所OSLと共同で、イーサリアム(Ethereum)メインネット上におけるHKDAPのテストを実施した。同テストでは、香港ドルを準備資産に組み入れたうえでHKDAPを発行・移転した。テストで発行されたHKDAPは、その後すべて償還された。

アンカーポイントは、トークン化マネーを活用した金融インフラの構築を目的として、スタンダードチャータード銀行(香港)、通信事業を手がけるHKT、Web3企業アニモカブランズ(Animoca Brands)が2025年2月に共同設立した会社だ。同社はスタンダードチャータード銀行(香港)の子会社でもある。同社は当初の目標として、HKDAPをデジタル経済における安全な交換手段として提供し、国際決済や資金移動に活用することを掲げている。

今回の報道では、スタンダードチャータード銀行(香港)とアンカーポイントが7月末までに共同発表を行う可能性に加え、OSLやハッシュキー・エクスチェンジ(HashKey Exchange)が初期の指定販売業者になる見通しも伝えられた。ただし、いずれも市場関係者の情報に基づく報道であり、各社による正式発表ではない。

一方、アンカーポイントは信報に対し、HKDAPの段階的な発行に向けた準備を計画どおり進めており、適切な時期に最新情報を公表すると説明した。ただし、同社は7月末までの発表や発行開始を認めていない。また、OSLとハッシュキー・エクスチェンジを指定販売業者とする計画も、現時点では正式に発表されていない。

参考:信報HKMAスタンダードチャータード
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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