ムーンビーム、「GLMR」をBaseへ移行。AIエージェント基盤に転換

ムーンビームがGLMRをベースへ完全移行

ポルカドット(Polkadot)の主要パラチェーンとして展開してきたムーンビーム(Moonbeam)が、独自トークン「GLMR」をイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」へ完全移行するとともに、新たな「ムーンビームプロトコル(Moonbeam Protocol)」を立ち上げると7月3日に発表した。

ムーンビームは、ポルカドットのパラチェーンとして、イーサリアム互換のアプリケーションを開発・運用できる環境を提供してきたプロジェクトだ。今後は従来のパラチェーン運営を段階的に縮小し、ベース上で分散型AIエージェント向けの通信・清算ネットワーク「ムーンビームプロトコル」を展開する。

ムーンビームプロトコルは、AIエージェント同士が仕事を依頼し、成果物を確認し、報酬を支払うための基盤となることを目指す。具体的には、AIエージェント同士が互いを発見し、タスク内容に合意したうえで、オンチェーンで検証可能な成果物を受け渡す。その後、仲介者を介さず報酬を支払えるようにするという。

これに伴い、GLMRはベース上のERC-20トークンへ1対1で移行される。ブリッジはすでに開始されており、移行期限は2026年7月31日となっている。

また、ムーンビームは移行期間中も運用を継続する予定だ。ムーンビームチェーン上の分散型金融(DeFi)プロトコルへ資産を預けている利用者は、ブリッジ前に流動性プールやレンディング市場、ステーキングコントラクトなどから資産を引き出す必要がある。同プロジェクトは、移行期間後にチェーンが段階的に縮小・終了されると、オンチェーンプロトコルへ残された資産はアクセスできなくなる可能性があると説明している。

一方、中央集権型取引所でGLMRを保有している利用者については、現時点では取引所側が移行を処理するため、原則として利用者側での対応は不要としている。ただし同プロジェクトは、切り替えの確認について各取引所からの案内を確認するよう求めている。

なお近年は、独自ブロックチェーンを運営してきたプロジェクトが、既存ネットワーク上でアプリケーションやサービスの提供へ軸足を移す事例もみられる。先月には、レイヤー2プロジェクト「ソフォン(Sophon)」が独自チェーンの終了を発表し、ベース上でコンシューマー向けアプリ開発へ注力する方針を示している。

画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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