ハイパー財団が約10Mドルの助成金
ハイパー財団(Hyper Foundation)が、米ドル連動型ステーブルコイン「USDH」の段階的終了の影響を受ける開発者に対し、総額約1,000万ドル(約16.2億円)の助成金を用意した。オンチェーン取引基盤ハイパーリキッド(Hyperliquid)の支援組織ハイパー財団が6月29日に発表した。
USDHは、ハイパーリキッド上でオンチェーンの無期限先物・スポット注文板を担うハイパーコア(HyperCore)と、汎用スマートコントラクト環境であるハイパーEVM(HyperEVM)向けに構築されたネイティブステーブルコインだ。
USDHの段階的終了は、ハイパーリキッド上のUSDH建て市場を、米サークル発行の「USDC」へ移行する動きに伴うものだ。ハイパーリキッドではこの移行にあたり、コインベース(Coinbase)がUSDCのトレジャリーデプロイヤーを務め、サークル(Circle)が技術デプロイヤーとして「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」やネイティブクロスチェーンインフラを担う。
これにより、ステーブルコイン統合仕様「AQAv2(Aligned Quote Asset v2)」がUSDC向けに有効化された。AQAv2は、ハイパーリキッド上で流通するステーブルコインのコスト調整後の準備資産利回り収入の大部分を、プロトコルと共有する設計だ。
助成金の対象には、HIP-1のスポット市場デプロイヤー、HIP-3の無期限先物(パーペチュアル)市場デプロイヤー、ハイパーEVM上のプロトコル、USDH:USDC専用ブリッジ、USDH関連事業を担うネイティブマーケッツ(Native Markets)が含まれるとのこと。HIP-1は、ハイパーリキッド上のネイティブトークン規格で、同規格のトークン同士のオンチェーンスポット注文板も備える。HIP-3は、開発者が無期限先物市場をデプロイできる枠組みだ。
助成金は、移行助成金と段階的終了助成金に分かれるという。移行助成金は、USDHを統合していた市場やデプロイメントをUSDCへ移行するチームが対象となる。一方、段階的終了助成金は、USDHに依存する事業や機能を新たな資産へ移行せず終了するチームに提供される。
ただし、助成額は同等の移行を行う場合より小さく設定されるという。また助成金の受給対象チームは、7月末までにこれらの移行または終了を完了することにコミットする必要があるという。
HIP-1とHIP-3向けの助成金はオークションでのデプロイ費用を基準に、ハイパーEVM向けの助成金はUSDHの段階的終了で影響を受けるTVLを基準に算定されるとのことだ。
参考:ハイパー財団
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