ソフォンが独自L2終了、Base上のアプリ開発へ方針転換

ソフォンがアプリ開発へ経営資源集中

イーサリアム(Ethereum)向けのゼロ知識証明(ZKP)技術を活用したレイヤー2プロジェクト「ソフォン(Sophon)」が運営する独自ブロックチェーン「ソフォンチェーン(Sophon Chain)」の終了が6月26日に発表された。今後、同プロジェクトはイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」上でコンシューマー向けアプリを開発するテクノロジースタジオ「ソフプラス(Soph(+))」として事業を展開する。

ソフォンは2024年にノードセールを通じて約6,000万ドル(約97億円)を調達し、2024年12月にソフォンチェーンのメインネットを公開していた。今回の発表は、メインネット公開から約1年半で独自チェーンの段階的終了を決め、事業方針を転換するものとなる。

同プロジェクトは、「オンチェーンのコンシューマー体験を構築する」という使命は変わらない一方、「価値はもはやチェーンレイヤーではなく、アプリケーションレイヤーにある」と判断したと説明。約9ヶ月前から独自チェーンを運営する意義を検討した結果、チェーン運営を終了し、アプリ開発への経営資源の集中を決めたという。

また同プロジェクトは、自社チェーンの運営には年間数百万ドル規模のコストがかかる一方、その投資によってユーザーへ提供できる価値は他のチェーンでも実現可能だったと説明している。そのため、今後はインフラ維持ではなく、アプリの設計や流通、ユーザー獲得へ投資を振り向けるとのことだ。

同プロジェクトは今後、ベース上でアプリを開発する。オンチェーン業界は検索やSNS、OS、クラウド市場と同様に、少数のプラットフォームへ集約が進む段階にあるとの見方を示した。そのうえで、ベースが長期的に勝ち残るプラットフォームの一つになると判断したとしている。

最初のプロダクトとして、決済アプリ「パイア(Pyre)」を提供予定だ。同アプリは、支払い・送金・貯蓄機能を備え、「エンターテインメント・ファイナンス(Entertainment Finance)」という新たなカテゴリーを掲げている。

また、同プロジェクトは独自トークン「SOPH」について、ソフォンチェーン終了に伴いガストークンやステーキング用途を廃止する一方、今後は同社プロダクトの収益を原資としたバイバック(買い戻し)&バーン(焼却)モデルへ移行する方針も発表している。

なお近年は、ブロックチェーンプロジェクトが当初のインフラ構想から、より具体的な用途や市場に軸足を移す事例もみられる。今月には、ストーリー・プロトコル(Story Protocol)を運営するストーリー財団(Story Foundation)が、AI学習データ向けインフラへの転換に伴い、「データ財団(The DATA Foundation)」へのリブランドを発表している。

画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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