テザーの投資ファンド、ビットコインマイニングのAntalpha株8.2%保有

Tetherがマイニング金融企業Antalphaに出資

ステーブルコイン「USDT」発行元として知られるテザー(Tether)グループによる投資ファンドが、ビットコイン(BTC)マイニング関連の金融サービス企業アンタルファ(Antalpha Platform Holding)の株式を保有していることが、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかになった。SECの「エドガー(EDGAR)提出書類ページ」に4月20日付での掲載が確認できる。

保有株数は195万株で、アンタルファの発行済株式の約8.2%に相当する。同書類によると、これらの株式は2025年5月に実施された同社の新規株式公開(IPO)で取得されたもの。公募株全体の約50.6%に相当するという。

提出書類(Schedule 13D)によると、報告主体はテザー・グローバル・インベストメンツ・ファンド(Tether Global Investments Fund)、テザー・インベストメンツ(Tether Investments)およびジャンカルロ・デヴァシーニ(Giancarlo Devasini)氏で、株式自体はテザー・インベストメンツが保有している。

アンタルファは、ビットコインマイニング業界向けに融資および金融ソリューションを提供する企業だ。ビットコインやマイニング機器を担保としたローンを提供し、設備投資や運転資金の調達を支援している。なお同社は、マイニング機器メーカーのビットメイン(Bitmain)と関係を持つ企業としても知られている。

アンタルファは2025年5月14日に米ナスダック(Nasdaq)へ上場し、翌日15日にIPOを完了した。公募株数は385万株、公開価格は1株12.80ドル(約2,039円)で、調達総額は約4,928万ドル(約78.5億円)だった。2025年通期の売上高は7,970万ドル(約126.9億円)、純利益は1,850万ドル(約29.5億円)だった。

なお今回の開示を受け、アンタルファの株価は4月17日終値の9.30ドル(約1,481円)から、4月20日時点の9.77ドル(約1,556円)へ上昇した。

テザーとアンタルファは2025年9月29日、金(ゴールド)連動型デジタル資産「テザーゴールド(XAUT)」へのアクセス拡大に向けた協業拡大を公表した。また、アンタルファは同年5月27日にXAUTへの最大4,000万ドル相当の戦略配分方針と新たな融資分野への拡大方針も発表していた。

なおテザーは近年、投資領域の拡大を進めている。同社は今年、機関投資家向け暗号資産プラットフォームを提供するアンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)への1億ドルの出資や、金融機関向け決済ネットワーク「t-0ネットワーク(t-0 network)」、相互運用プロトコルを開発するレイヤーゼロラボ(LayerZero Labs)への投資などを発表している。また、デジタルマーケットプレイス「ウォップ(Whop)」への出資など、決済やインフラ領域への関与も広げている。

参考:SEC.govアンタルファ
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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