パシフィックメタ、AIエージェントでブロックチェーン上の取引を自律実行する「オートファンド」をテスト運用開始

Pacific MetaがAIエージェントプロダクト運用開始

パシフィックメタ(Pacific Meta)が、AIエージェントを用いてブロックチェーン上の取引を自律実行するアセットマネジメントプロダクト「オートファンド(AutoFund)」の開発および自社資金によるテスト運用開始を3月27日に発表した。

オートファンドは、AI(人工知能)エージェントがオンチェーンデータなどを参照し、市況に応じたリバランス判断から取引実行までを一連で担うアセットマネジメントプロダクトとのこと。

今回のテスト運用では、パシフィックメタが運用に用いる資産をオートファンドに割り当て、AIエージェントが市場環境に応じた資産のリバランスを実行するという。オートファンドでは、セーフ(Safe)、アローワンスモジュール(Allowance Module)、AIエージェントの3層構造が採用されているとのこと。

オートファンドのAIエージェントは、コインベースデベロッパープラットフォーム(Coinbase Developer Platform)のエージェントキットを基盤に構築されているという。セーフは、運用対象資産を保管・移動するためのスマートコントラクトウォレットとのこと。アローワンスモジュールは、AIエージェントに対する一定期間あたりの操作上限などの制約条件をオンチェーンで設定する仕組みだ。

またパシフィックメタは、コインベース提供の鍵管理機能CDPマネジメントウォレット(CDP Managed Wallet)を活用し、秘密鍵を自社サーバー上で直接保持しない構成を採用し、鍵管理に伴うリスクの低減を図るとしている。

さらに、オートファンドではブロックチェーン上の取引にあたり、取引の対象や条件、金額上限などがあらかじめ設定され、AIによる実行をその設定範囲内に限定する設計が採用されているとのこと。

こうした制約を設けることで、パシフィックメタは判断と実行を自動化しつつ、統制された運用が可能かどうかを検証しているという。同社は将来的な提供形態について、規制・法的論点の整理状況などを踏まえて検討するとしている。

オートファンドは現在、自社資金でのテスト運用段階にある。パシフィックメタは、イーサリアム(Ethereum)のセポリア(Sepolia)テストネットでの技術検証を完了しており、今後はメインネットへの段階的な移行を進める予定とのこと。

同社は、今回の取り組みに関する規制、監査、運用設計などの論点整理に向けて、金融機関やアセットマネジメント会社などとの協業の可能性を検討しているとのこと。また、同社はオートファンドの技術基盤をもとに、AIエージェントによるオンチェーン資産運用の実用化を共同で検討するパートナーも募るとのことだ。

またパシフィックメタは3月17日、ブロックチェーン上でIP(知的財産)のライセンス権利を小口化・流通可能にするプラットフォームのプロトタイプ「IP Market Place by Pacific Meta(仮称)」の開発を発表した。

現時点で同プロトタイプは、IPの権利トークン化の技術的・UX的な可能性を検証する実装実験の段階にあるという。同社は、IPの権利トークン化プラットフォームの実用化に向けた共同開発パートナーに加え、IPホルダーも募集しているとのことだ。

参考:パシフィックメタ
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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