アステリアがJPYC Explorer提供へ
アステリア(Asteria)が、日本円建てステーブルコイン「JPYC」向けの会計監査支援ツール「JPYCエクスプローラー(JPYC Explorer)」を4月1日に提供開始する予定だ。アステリアが3月13日に発表した。
アステリアは、ブロックチェーン関連プロダクトなど開発の国内企業「暗号屋」とJPYCエクスプローラーを共同開発したとのこと。アステリアによると、上場企業や地方公共団体がJPYCを利用するにあたり、技術面やコスト面だけでなく会計監査に対応できる取引検証体制が求められるという。
JPYCエクスプローラーは、監査法人や大手企業が自社で構築・管理するフルノードを保有できるよう支援するという。これにより同ツールの導入企業は、外部ツールやAPIサービスに依存せず、ブロックチェーン上の取引検証の全プロセスを自社で管理できるとのこと。
さらに、自社で管理するフルノードから取得したデータを活用することで、監査法人が求める高い信頼性要件に対応し、内部統制の面でも適切な取引検証体制を整えられるとしている。
またJPYCエクスプローラーは、日本公認会計士協会が公表した「Web3.0関連企業における監査受嘱上の課題に関する研究資料」で言及された「ブロックチェーンノードから直接データを取得する手法」に対応するという。
JPYCエクスプローラーに対応するステーブルコインは、JPYCと米ドル建てステーブルコインUSDCで、対応銘柄は今後順次追加される予定とのこと。また、同ツールの対応ブロックチェーンはアバランチ(Avalanche)、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)とのことだ。
さらにJPYCエクスプローラーのインフラは、クラウド環境とオンプレミス(自社内にサーバーやシステムを設置・運用する方式)の物理サーバーに対応するという。基本料金は月額50万円からで、導入時の教育とサポートが含まれる。オプション料金は、監査対象企業1社あたり月額5万円からで、JPYCの取扱量に応じて変動するとのこと。
今後、アステリアと暗号屋はJPYC発行元のJPYC社と連携し、企業によるJPYC活用に向けた監査対応環境の整備を進める方針だという。また暗号屋代表の紫竹佑騎氏は、JPYCエクスプローラーの提供開始にあわせて、アステリアのステーブルコイン事業アドバイザーに就任する予定とのことだ。
アステリアは、企業システム間のデータ連携や業務自動化を強みとするソフトウェア開発企業で、ノーコードでシステム連携を可能にする「アステリア・ワープ(ASTERIA Warp)」などを展開してきた。
同社は1月16日、JPYCを発行・運営するJPYC社と、資本業務提携および第三者割当による自己株式(普通株式)の処分を行うと発表した。
両社は提携を通じて、JPYC決済やブロックチェーン活用に関する共同検討、JPYC関連の業務システムやデータ連携分野での協業、JPYCを活用したトレジャリービジネスの検討、ステーブルコイン市場に関する情報発信などに取り組むとのことだ。
参考:アステリア
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