暗号屋がx402Relayを試験提供
ブロックチェーン関連プロダクト等の開発を行う国内企業の暗号屋が、AIエージェントによるAPIの発見・評価・利用を支援するプラットフォーム「x402リレイ(x402Relay)」のパブリックベータ提供開始を2月27日に発表した。
x402リレイは、「x402」に対応したAPIを掲載する「信頼カタログ」に加え、MCP(モデルコンテキストプロトコル)ゲートウェイと専用CLI(コマンドラインインターフェース)をまとめて提供するプラットフォームだ。暗号屋によれば、AIエージェントによるAPI利用とマイクロペイメント決済を前提とした新たなインフラモデルの実装を目指すという。
なおx402は、HTTPで長らく予約されてきたステータスコード「402ペイメントリクワイアード(402 Payment Required)」を活用した決済プロトコルだ。米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)は2025年5月、この仕組みを用いてHTTP上でステーブルコイン決済を行えるオープン標準としてx402を発表した。これにより、APIやAIエージェントが都度の契約や請求処理を挟まず、利用量に応じて支払いを行うユースケースが想定されている。
暗号屋の発表によると、x402リレイでは掲載APIごとに、稼働実績やスキーマ適合率などをもとに算出した独自指標「信頼スコア(Trust Score)」を表示する。このスコアは、AIエージェントがAPIを選定する際の参考情報として活用される想定だ。
また同サービスは、AIアプリケーションを外部ツールやデータソースに接続するためのオープン標準「MCP」に対応する。クロード(Claude)やカーソル(Cursor)などMCP対応AIシステムから、カタログ参照、API選定、決済、利用までの流れを一貫して扱いやすくする構成となっている。
またx402リレイの対応環境は、EVM互換チェーンとコインベース開発のイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」での利用を想定して最適化されているという。x402リレイ公式サイトでは、現時点で掲載サービスはベース上のUSDC対応APIが中心で、マルチチェーン対応は今後の計画としている。
暗号屋代表の紫竹佑騎氏はx402リレイについて、「この新しい決済・接続モデルを実際に使える形で提供することを目指して開発しました。技術的な整合性に加え、事業者や開発者が安心して導入できる環境整備を重視しています」と発表にて説明した。
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