米CFTCがイベント契約の新規制を策定へ
米商品先物取引委員会(CFTC)が、いわゆる「イベント契約(event contracts)」で急拡大する予測市場を規制する新たな規則を策定する方針だ。政治やスポーツを対象とした賭けを取り扱う企業にとっての障壁を取り除くことになると、同委員会トップが1月29日に述べた。
CFTCの新委員長であるマイケル・セリグ(Michael Selig)氏は、米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス(Paul Atkins)委員長との合同公開討論の場で発言した。両氏はこの場で、デジタル資産業界向けの規制整備を進めるSEC主導の取り組み「プロジェクト・クリプト(Project Crypto)」を、両当局が共同で推進していくことも発表した。
CFTCは、こうした契約を禁止する内容だった過去の規則提案を撤回する。これはトランプ政権が、政治・スポーツ関連のイベント契約について、禁止ではなく規制の枠組みのもとで認める努力を強調するものだ。
一方で批判的な立場からは、これらの契約は実質的にギャンブル(賭博)であり、禁止すべきだとの警告が出ている。主要プレーヤーとしてはカルシ(Kalshi)やポリマーケット(Polymarket)などが挙げられる。
「長きにわたり、CFTCの既存枠組みは適用が困難であり、市場参加者を失望させてきた。私は、市場参加者に確実性を与えるイベント契約の明確な基準を確立することで、この状況を改めたい」。セリグ氏は演説でこう述べた。
CFTCと州規制当局はこれまで、賭博当局の監督なしにスポーツを対象とする賭けや選挙予測を可能にするイベント契約・予測市場運営者を阻止するため法廷で争ってきた。
マサチューセッツ州の裁判官は先週、州司法長官の要請を認め、カルシがオンラインポータルを通じた州内でのスポーツ賭博提供を禁止する判決を下した。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
US commodities agency to issue ‘events contract’ regulations
(Reporting by Douglas Gillison in Washington; Editing by Andrea Ricci)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters