ブラックロック、ステーキング対応「イーサリアム(ETH)」をSECにS1申請

iShares Staked Ethereum Trust ETF申請

米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)が、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のステーキング対応現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」を、米SEC(証券取引委員会)へ12月5日付で提出した。

提出書類によると、ブラックロックが申請中のETFの名称は「iShares Staked Ethereum Trust ETF」。同ETFは1933年証券法に基づいて提出されており、ティッカーシンボル「ETHB」で米ナスダック(Nasdaq)に上場予定だ。なお、同ETFのステーキングプロバイダーの名称は記載されていない。

また同信託については、米デラウェア州法上のデラウェア信託受託者(デラウェアトラスティー)にウィルミントン・トラスト(Wilmington Trust)が、同信託の信託受託者(トラスティー)にブラックロック・ファンド・アドバイザーズ(BlackRock Fund Advisors)が指定されている。

さらに、同信託保有のイーサリアム保管機関(カストディアン)は、コインベース・カストディ・トラスト(Coinbase Custody Trust)が、また代替のイーサリアム保管機関にアンカレッジ・デジタル・バンク(Anchorage Digital Bank)が指定されている。なお、同信託の現金保管機関(キャッシュカストディアン)と管理者(アドミニストレーター)は、BNYメロン(The Bank of New York Mellon)が担う予定だ。

なお2024年7月、ブラックロック組成のイーサリアム現物ETF「iShares Ethereum Trust(ETHA)」がナスダックで上場した。その後、今年7月にナスダックが同ETFにステーキング機能を追加するための規則変更案「19b-4申請書(Form 19b-4)」を提出した。

参考:SEC
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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