テザー「USDT」、アブダビの法定通貨参照トークンに承認

USDTがアブダビの法定通貨参照トークンに承認

テザー(Tether)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDT」が、アブダビグローバルマーケット(ADGM)の金融サービス規制当局(FSRA)から、承認済み法定通貨参照トークン(AFRT)として認定された。テザーが12月8日に発表した。

ADGMは、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに位置する国際金融センターおよびフリーゾーンである。

今回の認定によりFSRAから認可を受けた事業者は、次の12チェーン上で発行されたUSDTを利用した規制対象業務が可能となる。対象ネットワークは、アプトス(Aptos)、アバランチ(Avalanche)、セロ(Celo)、コスモス(Cosmos)、イーサリアム(Ethereum)、カイア(Kaia)、ニア(Near)、ポルカドットアセットハブ(Polkadot Asset Hub)、ソラナ(Solana)、テゾス(Tezos)、トン(TON)、トロン(TRON)だ。なおアバランチ、イーサリアム、ソラナのUSDTは、昨年12月にADGMにおいて「承認暗号資産(AVA)」として認可を得ていた。今回の承認は同実績に基づいたものになるという。

AFRTはステーブルコイン枠となるFRT(法定通貨連動トークン)を、暗号資産(VA)とは別カテゴリで扱うことから新設された。発効日は2026年1月となっている。

なおAFRTとして認定されているステーブルコインとして、リップル(Ripple)社のリップルUSD(RLUSD)や、ワールドリバティファイナンシャル(World Liberty Financial)のWorld Liberty Financial USD(USD1)、サークル(Circle)のUSDC、パクソス(Paxos)によるグローバルドル(USDG)、リフトドル(USDL)、パクソスドル(USDP)がある。各ステーブルコイン毎に承認ネットワークが設定されている。

なおテザーは同日、同社の独立投資部門であるテザーインベストメンツ(Tether Investments)がインテリジェントヒューマノイドロボットの開発を支援するため、ジェネラティブ・バイオニクス(Generative Bionics)へ投資したことを発表している。 

 

参考:テザーADGMテザー2
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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