BNY、ステーブルコイン準備金専用マネーファンドを提供開始

BNYがステーブルコイン準備金を運用可能に

米金融サービス大手バンク・オブ・ニューヨーク(BNY)が、ステーブルコイン発行者向けの準備金運用に特化したマネーマーケットファンド「バンク・オブ・ニューヨーク・ドレファス・ステーブルコイン・リザーブ・ファンド(BNY Dreyfus Stablecoin Reserves Fund:BSRXX)」を提供開始すると11月13日に発表した。

同ファンドは、米国で今年7月に成立したステーブルコイン規制法案「ジーニアス法(GENIUS Act)」で定められる準備金要件に準拠した資産構成を備え、米国のステーブルコイン発行企業が自社の裏付け資産として保有できる設計になっている。なおファンド自体はステーブルコインへの投資は行わないとのこと。

BNYは今回のファンド提供により、ステーブルコイン発行者やその他の適格機関投資家に対し国債やキャッシュなど高流動性資産に特化した準備金運用手段を提供するとしている。

またBNYが公開するファンド情報では、運用開始日が11月13日であること、初期総資産が5,010万ドル(約75億円)であること、最低投資額が1,000万ドル(約15億円)に設定されていることが確認できる。

BNYは、デジタル資産分野において米国、カナダ、EMEA地域で上場する暗号資産関連ETFの80%以上にファンドサービスを提供しているほか、世界のトークン化ファンド資産の50%以上で管理・カストディサービスを提供していると説明している。

なおBNYは近年、ブロックチェーンやデジタル資産関連の取り組みを強化している。10月には、銀行預金をトークン化して即時決済などに活用する「トークン化預金」の導入検討を進めていると報じられた。また7月には、ゴールドマン・サックスと共同で、マネー・マーケット・ファンド(MMF)の株式を反映したデジタルトークンを展開する取り組みも発表している。

参考:プレスリリースBNY 
画像:iStocks/Максим-Ивасюк・PIXTA

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