バイナンス創業者CZ、暗号資産「ASTER」購入を公表。継続保有を示唆

CZが自己資金でASTERを購入

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の創業者であるチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao、通称CZ)氏が、分散型取引所(DEX)「アスター(Aster)」が発行するトークン「ASTER」を自己資金で購入したと11月2日公表した。

アスターは急成長しているパーペチュアル(無期限先物)取引を提供するDEXだ。CZ氏は個人的にアスターのアドバイザーとして関わっていることを明言している。また複数の元バイナンス社員がプロジェクトに関与していることも認めている。

CZ氏は自身のXアカウントで実際に取引を行った画面のスクリーンショットを添付して投稿した。続けて「私はトレーダーではありません。保有するタイプです」とコメントして継続保有することを示唆している。

コインマーケットキャップ(CoinMarketCap)のデータによると、CZ氏の投稿直後には市場が反応し、ASTERの価格は一時190円まで上昇した。記事執筆時点(11/4 17:00)では130円付近まで戻している。CZ氏の投稿はX上で23,000件以上の「いいね」と7,500件を超えるリポストを集めており、依然として高い市場影響力を示している。

なおアスターは以前から市場で議論の的となってきたプロジェクトの一つだ。10月には分散型金融(DeFi)データ分析プラットフォーム「ディファイラマ(DeFiLlama)」が、アスター上の「ETH/USDT」や「XRP/USDT」など主要ペアの取引量が、バイナンスの無期限先物取引量と異常に高い相関を示していると指摘した。

ディファイラマはこの指摘を踏まえ、ウォッシュトレード(自己売買)の可能性があるとして、アスターの無期限先物取引データを一時的に除外する措置を講じた。アスター側はこれに対して公式な反論を出しておらず、取引量の透明性をめぐる議論は現在も続いている。

画像:Reuters

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