BNBチェーン、45Mドル規模の「リロード・エアドロップ」実施へ。 価格変動で影響受けたユーザーを支援

BNBチェーンで約68億円規模のエアドロップを実施

BNBチェーン上でミームコインを取引したユーザーを対象に、総額4,500万ドル(約68億円)規模のエアドロップ「リロード・エアドロップ(Reload Airdrop)」が実施される。BNBチェーンの公式Xで10月13日に発表された。

今回の取り組みは10月10日(UTC)に暗号資産(仮想通貨)市場で発生したフラッシュクラッシュによる損失を被ったユーザーを支援するものと見られる。フラッシュクラッシュとは、短時間で大幅な価格下落が発生する現象を指す。

発表によるとBNBチェーンは、トークンローンチプラットフォームのフォーミーム(Four Meme)と協力し、パンケーキスワップ(PancakeSwap)、バイナンスウォレット(Binance Wallet)、トラストウォレット(Trust Wallet)などのパートナーと連携してエアドロップを実施する。配布対象は過去1週間以内にBNBチェーン上でミームコインを取引した16万人超のアドレスで、総額4,500万ドル分のBNBトークンがランダムに配布されるという。配布は今週中に開始され11月初旬までに完了する予定だ。

BNBチェーンの発表では「過去1週間の市場変動で最も影響を受けたのはミームコインコミュニティである」と説明されており、ユーザー支援を目的としていることが示されている。またバイナンス(Binance)創設者のチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏も自身のXアカウントで、「今回のリロード・ファンドは数日前にミーム取引で損失を出したユーザーに対して配布される」と述べている。

なおバイナンスが10月13日に公式サイトで「市場の急変動に関する声明(Statement on Recent Market Volatility and Latest Progress Update on User Protection Measures)」を公開した。説明によると世界的なマクロ経済イベントを契機に市場全体で売りが集中し、一部の資産でディペッグや内部送金遅延が発生したという。この影響で一部ユーザーが損失を被ったが同社は発生後24時間以内に補償を実施し、2回に分けて総額約2億8,300万ドル(約430億円)を支払ったとしている。

参考:バイナンス
画像:iStocks/BSVIT・metamorworks

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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