OpenSeaが複数の新施策を開始へ
NFTマーケットプレイス「オープンシー(OpenSea)」で、ネイティブトークン「SEA」や最終報酬フェーズ、オープンシーモバイル(OpenSea Mobile)、フラグシップコレクション(Flagship Collection)といった取り組みが開始される。オープンシーCMO(最高マーケティング責任者)アダム・ホランダー(Adam Hollander)氏がXで9月9日に明らかにした。
まず、10月初旬にオープンシー財団(OpenSea Foundation)が、「SEA」のTGE(トークン生成イベント)に関する詳細を公開する予定とのこと。現時点の発表によると、TGEではオープンシー上での過去の取引や活動に応じて「SEA」の割り当てが行われるという。また「SEA」は持続可能性を重視し、保有する明確な理由を備えた仕組みとして設計されているとのこと。
そしてオープンシーは、TGE前の最終報酬フェーズを9月15日から開始する予定だ。このフェーズでは、NFT取引手数料1%とトークン取引手数料0.85%の半分がユーザー報酬に充てられるという。なお最終報酬フェーズ開始前に、すでに100万ドル相当のオプティミズム(OP)とアービトラム(ARB)が、報酬ボールト(ユーザー報酬の原資を保管するスマートコントラクト)に投入されているとのこと。
オープンシーは、「トレジャリーチェスト(Treasure Chest)」と呼ばれる報酬箱をユーザーに配布するとのこと。ユーザーは取引やミッションを通じてトレジャリーチェストのレベルを上げることで、TGE前の報酬フェーズが終了する時点でより多くの報酬を獲得できるという。
さらに、オープンシーはモバイル体験を刷新したアプリ「オープンシーモバイル(OpenSea Mobile)」を、ベータ版として今後数週間以内にリリースする予定とのこと。同アプリでは、ウォレット、チェーン、トークン、NFTを一元管理でき、これまで複雑だったオンチェーン取引をよりスムーズに行えるという。
加えて、オープンシーモバイルにはAI機能「オープンシーインテリジェンス(OpenSea Intelligence)」が組み込まれる予定とのこと。同機能は、ユーザーのポートフォリオをチェーンをまたいで把握し、リアルタイムでの意思決定を支援するという。
最後に、オープンシーは自社でNFTを保有する「フラグシップコレクション(Flagship Collection)」を立ち上げたとのこと。オープンシーは、このコレクションを通じて100万ドル以上を投じ、歴史的NFTや新たに登場したアーティストの作品を取得していくという。同コレクションの初回収集作品として「クリプトパンクス(CryptoPunks)」のCryptoPunk #5273を獲得したという。
フラグシップコレクションのNFTは、オープンシーの社員と外部アドバイザーによる小規模な委員会が、長期的な文化的価値を基準に選定するとのことだ。
— Adam Hollander (@HollanderAdam) September 8, 2025
参考:フラグシップコレクション
画像:iStocks/Aleksei_Derin