LinklogisがXRPL活用
中国サプライチェーン・フィンテック・サービスプロバイダーのリンクロジス(Linklogis)が、分散型レイヤー1ブロックチェーン「XRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)」のメインネット上に、自社のグローバルデジタルサプライチェーンファイナンスプラットフォームを展開し、商用化を推進すると、8月25日に発表した。
なおプレスリリースでは、「XRPLとの戦略的パートナーシップ」と表現されているが、XRPL側の契約者名は明示されていない(記事執筆時点でXRPL側のリリース未確認)。
発表によると今回の統合はリンクロジスにとって、グローバルな分散型金融エコシステムへの参入を果たすだけでなく、国境を越えた貿易金融における同社の継続的なイノベーションを示すものであると説明されている。
XRPLとリンクロジスのプラットフォーム統合により、実際の貿易フローに裏付けられたデジタル資産の流通や、国境を越えた決済が可能になるという。
「レジャーインサイツ」の報道によれば、中国ではパブリックチェーンの規制の制約もあり、今回の統合では国内取引に対応せず、主に越境ユースケースを対象とした試みであることが考えられるという。なおリンクロジスによる越境取引は全体取引のわずか2.5%とのこと。
リンクロジスは今回の取り組みにて、ステーブルコインやサプライチェーンファイナンスのイノベーションといった分野において、XRPLとより緊密な連携を模索していくとしている。
具体的には、サプライチェーンファイナンスのRWA(現実資産)のスマートコントラクトベースの取引や、ブロックチェーンとAIの融合を通じた国際貿易金融への応用とのことだ。
なおサプライチェーンファイナンスとは、企業のサプライチェーン(部品・原材料の供給網など)に金融機関が関与し、売掛債権の購入や立替払いを行う仕組みを指す。これにより、製造から販売までの流れにおける資金繰りを改善し、企業の早期資金化を支援する。
※2025.8.29 23:15 タイトル・見出し・本文において、誤った表現がありましたので、修正いたしました。
参考:リンクロジス
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