アスター「Astar zkEVM」がメインネットローンチ、初のポリゴン「AggLayer」接続チェーンに

「Astar zkEVM」がメインネットローンチ

ステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)開発の「Astar zkEVM Powered by Polygon」が3月6日メイネットローンチした。

「Astar zkEVM」は、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用した「Polygon CDK(ポリゴン・チェーン開発キット)」によって開発されたイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ソリューション。昨年9月に提供予定が発表され、10月にはテストネット「zKatana(ズィーカタナ)」がローンチ。今年2月末にメイネットローンチするとアナウンスされていた。しかし、予定がずれ込み本日ローンチとなった。

なお「Astar zkEVM」は、「Polygon CDK」開発元のポリゴンラボ(Polygon Labs)構築の「アグレイヤー(AggLayer)」に接続した最初のブロックチェーンになったとのこと。「アグレイヤー」は、ブロックチェーンを統合したネットワークの構築を目的にしたアグリゲーションレイヤープロトコルだ。

今回の「Astar zkEVM」メインネットローンチは、同日にリリースされた「アグレイヤー」に合わせて行われたとのことだ。

なお今回のローンチに合わせ、「Astar zkEVM」とそのエコシステムを体験するためのキャンペーン「Yoki Origins」が3月7日より実施されるとのこと。

「Yoki Origins」は妖怪をモチーフとしたオリジナルキャラクターである「Yoki」を集め、育てていくキャンペーン。その中で「Astar zkEVM」のUXやエコシステムとなるプロジェクトが体験可能とのことだ。

「Astar zkEVM」とは

「Astar zkEVM」は、安全でスケーラブル、ガス効率の良いプラットフォームを企業に提供することに重点を置いたプロジェクトだ。アスターネットワークのエコシステムが提供してきた相互運用性に加え、zkp活用により高度な処理能力・拡張性(スケーラビリティ)・安全性・UXを実現できると発表されている。またブロックチェーン最大規模のユーザー数を有するイーサリアムの拡張機能であるレイヤー2技術を実装し、EVM環境と同等のEVM等価性を保持しているとのこと。

また「Astar zkEVM」のGas代(取引手数料)はイーサリアムと比較して約95%から98%ほど削減されており、他のレイヤー2と比較しても安いGas代が設定されているとのことだ。

「Astar zkEVM」は、日本国内の事業者にとって最も利用しやすいブロックチェーンとなることを目指しているという。

すでに、博報堂とJALのプロジェクトである「KOKYO NFT」や、デロイトトーマツとスポーツ省の実証実験、トレーディングカードRWAプラットフォームのPACKS、秋元康氏が総合プロジュースを務めるアイドルプロジェクトのYOAKEなど、様々なプロジェクトが「Astar zkEVM」の採択を発表している。

アスターとは

なお「Astar zkEVM」の他にもステイクテクノロジーズは、異なるブロックチェーンの相互運用性(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトであるポルカドット(Polkadot)のパラチェーン「アスターネットワーク(Astar Network)」を2022年1月にメインネットローンチしている。

「アスターネットワーク」は、ポルカドットエコシステム全体のシームレスな相互運用性の提供を目的としたプロジェクトであり、ポルカドットのバリデータによるセキュリティのもと、WASM(ウェブアセンブリ:ワズム)およびEVM(イーサリアムバーチャルマシン)といった仮想マシンへのアクセスを提供する他、開発者に資金提供する仕組みである「dAppステーキング」を提供している。

また「アスターネットワーク」関連会社であるスターテイルラボ(Startale Labs)はシードラウンドにて累計10億円を集めている。

投資家には、昨年9月に約5億円を出資したソニーグループの事業会社ソニーネットワークコミュニケーションズの他、韓国最大企業でアジア第2位の時価総額となるSamsung Electronics(サムスン電子)のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)であるSamsung Next(サムスン・ネクスト)。そしてシンガポール3大銀行のひとつ、United Overseas Bank(UOB銀行)のCVCであるUOB Venture Management(UOBベンチャーマネジメント)が出資参加している。

なおスターテイルラボのCEOは、「アスターネットワーク」ファウンダーの渡辺創太氏が務めている。

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images:iStocks/StationaryTraveller・iam2mai

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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