BNBビーコンチェーン、7月下旬に「ZhangHeng」アップグレード実施予定

BNBビーコンチェーンがアップグレードを予定

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)提供のBNBビーコンチェーンの次期アップグレード「ZhangHeng(張衡)」について、7月12日発表された。

BNBビーコンチェーンは、BNBチェーンを構成するブロックチェーン。BNBチェーンはBNBビーコンチェーンとBNBスマートチェーンによって構成されている。

アナウンスによると「ZhangHeng」アップグレードは、ブロック高328088888で行われると予想されているという。このブロック高に到達するのは日本時間で7月19日15:00頃とのことだ。

今回のアップグレードでBNBビーコンチェーンには、バグ修正が入る他、新機能が実装されるという。主な更新は「BEP-255」の実装だ。ちなみにBEPは「BNB進化提案(BNB Evolution Proposal)」の略で、BNBチェーンを改善する提案のこと。

この「BEP-255」はBNBビーコンチェーンのセキュリティを向上させるための提案で、BNBビーコンチェーンに「ビーコンチェーン資産照合」を導入するというものだ。

「ビーコンチェーン資産照合」はユーザーの残高をブロックごとに追跡し、残高の変化とそれに関連するすべてのアカウントの残高変化を計算し比較することで照合を行う機能である。同機能によりハッキングなどに素早く気付けるという。また照合エラーが生じた場合には、新たなブロックの生成が停止するという。

ブロックの生成が停止された場合、再びブロックチェーンを稼働させるには、関連するアカウントをブラックリストに登録するなどして対処したのちにハードフォークを行う必要があると説明されている。

なお同アップグレードはハードフォークを伴うものとなる。メインネットでフルノードを実行している場合、アップグレードが実施されるよりも前にクライアントソフトウェアのバージョンを「v0.10.16」に切り替える必要があるとのことだ。

関連ニュース

    参考:BNB
    デザイン:一本寿和
    images:iStocks/ivanmollov・dalebor

    関連するキーワード

    この記事の著者・インタビューイ

    田村聖次

    和歌山大学システム工学部所属
    格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
    SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

    和歌山大学システム工学部所属
    格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
    SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

    合わせて読みたい記事

    【5/9話題】SBIとチリーズが提携し日本でファントークン、ロビンフッドのQ1決算は黒字転換など

    SBIとチリーズ(CHZ)が提携、日本でファントークン提供を計画。合弁会社設立も、米ロビンフッド、Q1は黒字転換 暗号資産事業の好調で、コインチェックの米ナスダック上場はQ2~Q3に予定か、登録書類は米SECに提出、日本円ステーブルコイン「JPYC」、YUTOと事業創造キャピタルの「YTFUND」から資金調達、マスターカードら、複数のトークン化証券を決済する共有台帳技術の実証実験開始、ナイジェリア政府、バイナンスが主張する贈収賄疑惑を否定=報道、ヴィタリック、アカウント抽象化(AA)を改良する「EIP-7702」発表

    【5/8話題】FTXが再編計画修正案を提出、グレースケールがイーサリアム先物ETFの申請を撤回

    FTXが再編計画修正案を提出、債権者らへの支払い145~163億ドル見込む、グレースケール、承認可否判断前にイーサリアム先物ETFの申請を撤回、米SEC委員長、「暗号資産事業者の法順守監視はユーザー保護の一端を担っている」、ビットポイントに「ソラナ(SOL)」上場、ステーキングサービスも提供開始、豪州財務局が暗号資産取引所にユーザー情報を要求、税金取り締まりで、英レボリュート、プロトレーダー向け暗号資産取引所「Revolut X」開設、メタマスク、有害なMEVからユーザーを保護する機能「スマートトランザクション」追加、アスター、「Astar zkEVM」上でのTGE支援プログラム「TGE Catalyst Grant」発表、暗号屋とKlimaDAO JAPANが提携、地球環境に配慮した実証実験を実施へ、コロンビア大手銀行、暗号資産取引所「Wenia」立ち上げ=報道