BNBチェーンがハードフォーク「プランク(Planck)」実行へ、セキュリティ強化のため

BNBチェーン、「プランク(Planck)」実行へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が提供するブロックチェーンのBNBチェーン(BNB Chain)が、4月12日頃に予定されるブロック高27,281,024で、ハードフォークを伴うアップグレード「プランク(Planck)」を実施する。

BNBチェーンネットワークはビーコンチェーンとスマートチェーンと呼ばれる2つのブロックチェーンで構成されている。プランクアップグレードはこれら2つのブロックチェーン間で行われるクロスチェーンブリッジのセキュリティを向上させ、効率と相互運用性を向上させることを目的に行われる。

2022年10月BNBチェーンはクロスチェーンブリッジ機能の脆弱性をついた1億ドル規模のハッキング被害を受けている。これは現在もBNBチェーンが採用している証明メカニズム「IAVL証明検証」の脆弱性によるものだ。

今回のアップグレードはBEP-171として提案された機能の実装だ。BEP-171はブリッジの証明メカニズムの更新や、大規模なクロスチェーン転送のためのタイマーロック機能の導入、クロスチェーンチャネルの一時停止機能の実装を含んだ提案だ。なおBEPとはBNB Evolution Proposals(BNB進化提案)の略語である。

BNBチェーンコアチームは、プランクアップグレードをスムーズに実行するために利害関係者に向け準備をするよう呼び掛けている。またフルノードのオペレーターに対してはノードクライアントソフトウェアのバージョンを最新のものにするよう指示している。

なおBNBチェーンでは4月3日大手DEX(分散型取引所)パンケーキスワップ(PancakeSwap)のバージョン3がローンチされた。そのためパンケーキスワップではこれまで利用できなかった異なる取引手数料の導入が可能になった。

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参考:BNBチェーン
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ivanmollov・dalebor

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田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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