OKX、香港法人を設立し暗号資産ライセンス申請へ

香港でのVASPライセンス申請へ

中国拠点の大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKX(オーケーエックス)が、香港法人を設立し、香港での暗号資産交換業者(VASP)のライセンス申請を行うと3月28日発表した。

OKXによれば今回の発表は、香港で新たに可決されるであろう規制要項を満たすため、1年以上の準備期間を経て実現したという。(規制要項については後述)

また同社はVASPライセンスに加え、証券・先物条例に対応するライセンスの申請も行うという。

OKXのグローバル機関担当マネージングディレクターのレニックス・ライ(Lennix Lai)氏は「私たちは、香港に大きな可能性を感じている」とし、「今後5年間、人材への投資や規制当局との協力を通じて、香港のエコシステムを構築し続けることを約束する」とコメントしている。

香港でのライセンス取得について

香港でのライセンス取得については、香港証券先物委員会(SFC)が2月20日、VASPに対する新たな規制案を発表している。SFCはこれまで、セキュリティトークンを取り扱うVASPに対してのみライセンス取得を義務付けていた。しかし、この規制案では「香港でビジネスを行う、または香港の投資家に積極的にマーケティングを行うすべての集中型暗号資産取引プラットフォーム」を対象とし、SFCの規制要件を満たし、ライセンスを取得することを求めている。

ライセンス取得のための規制要件は既存制度のものに基づき、カストディ・KYC(本人確認)・サイバーセキュリティ・監査・リスクマネジメント・AML(マネーロンダリング対策)などの要件を含むものになるとのこと。

なおこの規制案が可決されれば、香港を拠点とするVASPのライセンス取得必須化と、個人投資家による取引制限緩和が実現する見込みだ。

関連ニュース

参考:OKX
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる