バイナンスがビットコインマイニング業界を支援、5億ドルの融資プロジェクト開始

バイナンス運営のBinance Pool、BTCマイナー支援へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、「マイナーレンディングプロジェクト(Miner Lending Project)」を開始したことを10月14日に発表した。同取引所運営のマイニングプールサービス「バイナンスプール(Binance Pool)」が、ビットコイン(BTC)のマイニング業界をサポートする為の融資プロジェクトとなっている。

この「マイナーレンディングプロジェクト」では暗号資産マイナーとデジタルインフラ企業に借入れサービスを提供するとのことだ。発表によると5億ドル(約745億円)規模の資金が投入されているという。

その為マイナーとデジタルインフラ企業は同プロジェクトを通じて、18〜24カ月の期間に5〜10%の金利を借入れることが可能とのことだ。なお借入れる為には、現物またはデジタル資産を担保にする必要があるとのこと。

また「バイナンスプール」は今後、クラウドマイニングの供給元と協業し、クラウドマイニング製品を発売する予定とのことだ。なおクラウドマイニングのハッシュレートは、ビットコインマイナーやデジタルインフラ企業から直接購入するとのこと。

なおこのプロジェクトは現在の市場状況を鑑みて開始されたとのことだ。

バイナンスは今年9月、「EthereumPoW(ETHW)」のマイニングサービス提供を発表しており、ユーザーは「バイナンスプール」を通じてETHWのマイニングに参加できるようになった。

同サービスではビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、イーサリアムクラシック(ETC)、Zキャッシュ(ZEC)のマイニングも提供されている。

関連ニュース

バイナンスがPoW版イーサリアム「ETHW」のマイニングプール提供開始、1か月は無料で

バイナンス「BNBチェーン」のクロスチェーンブリッジが再稼働、BSCハードフォークで

バイナンススマートチェーンが停止、ブリッジのハッキング被害額1.1億ドル

バイナンス、スケーリングソリューション「zkBNB」のテストネットリリース

バイナンスが自社ステーブルコイン「BUSD」に注力か、USDCやUSDPなど取引非対応へ

参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LumerB

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【12/16話題】SBIとスターテイルの円ステーブルコイン開発、リップルRLUSDのイーサL2対応、メタマスクのBTCサポートなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)」現物ETFをSECに再申請、ステーキング対応を明記

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management:以下、ビットワイズ)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」の修正版を、米SEC(証券取引委員会)へ12月15日付で提出した

JPモルガン、初のトークン化MMF「MONY」をイーサリアム上で提供開始

米金融大手JPモルガンの資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)が、同社初となるトークン化マネー・マーケット・ファンド「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド(My OnChain Net Yield Fund:MONY)」の提供を開始したと12月15日に発表した