インテル、新型ビットコインマイニングマシン「Blockscale ASIC」発表

インテルがビットコインマイニングマシンを発表

米インテル(Intel)が、新型のビットコイン・マイニングマシン「Blockscale ASIC(ブロックスケール・エイシック)」を4月4日に発表した。この新型では従来のASIC機器よりも電力消費量を削減し、持続可能性を損なうことなく、コンピューティング能力を拡張できたとのこと。

「Blockscale ASIC」は、今年2月20日より開催された国際固体素子回路会議(ISSCC)にて、インテルが発表したマイニング機器「Intel Bonanza Mine(BNZ1)」に続く第2弾となるものだ。

発表によると「Blockscale ASIC」は、ASICベースのシステムとSHA-256ハッシングの互換性があるPoW(プルーフ・オブ・ワーク)アルゴリズムにおいて、スケーラビリティとサステナビリティの実現に必要なエネルギー効率とコンピューティングパワーを提供できるとのこと。

また「Blockscale ASIC」の重要性については「増加するPoWのコンピューティングパワーは膨大なエネルギーを必要とする為、必要なパワーをよりエネルギー効率の高い方法で提供する必要があります」とし、「長期的な電子廃棄物に関する懸念を軽減する上で、十分な耐久性を備えた新しいコンピューティング技術が必要とされています」と説明されている。

そしてインテルのブロックチェーン及び事業ソリューション部門のジェネラルマネージャーであるホセ・リオス(Jose Rios)氏は「Intel Blockscale ASICは、ビットコインマイニング企業が今後数年間で持続可能性とハッシュレートのスケーリング目標の両方を達成するために大きな役割を果たすことになるでしょう」と発表にてコメントしている。

「Blockscale ASIC」の出荷開始は、今年の第3四半期(7月〜9月)を予定しているとのこと。

また「Blockscale ASIC」利用する最初の企業として、英マイニング企業のアルゴ・ブロックチェーン(Argo Blockchain plc)や米決済のブロック(旧スクエア)、ハイブ・ブロックチェーン(Hive Blockchain)、グリード・インフラストラクチャー(GRIID Infrastructure)が参加する予定とのことだ。

関連ニュース

インテルがビットコインのマイニングチップ販売へ、ブロックは予約済み

米マイニング企業PrimeBlock、ナスダックにSPAC上場へ

米ヴァルキリーのビットコインマイニングETF、取引開始

ロシアで暗号資産どうなる?中銀が使用とマイニング禁止を提案

FUELHASH、3.1億円の資金調達。再エネ活用のマイニングに向け

参考:インテル
デザイン:一本寿和
images:iStock/LongQuattro・Samuil_Levich

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ

ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に

「ユニスワップ(Uniswap)」のモバイルアプリ「ユニスワップウォレット(Uniswap Wallet)」にオンランプ機能「ロビンフッドコネクト(Robinhood Connect)」が統合され、同アプリではロビンフッド内の資金で暗号資産(仮想通貨)の購入が可能となった。このことはユニスワップが4月29日発表した