イーサリアムL2開発Optimism、Paradigmやa16zから約178億円調達

イーサリアムL2開発Optimism、Paradigmやa16zから約178億円調達

イーサリアム(Ethereum)のスケーリングソリューションを開発するオプティミズム(Optimism)が、シリーズBラウンドで約178億円(1.5億ドル)の資金調達を行なったことが3月17日に分かった。

このラウンドはパラダイム(Paradigm)とアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が主導した。 またオプティミズムの評価額は約1,900億円(10億6,500万ドル)となった。ちなみに昨年2月にシリーズAラウンドでa16zなどから約26億円の調達を行なっていた。 今回調達した資金は人材採用とチーム拡充のために活用していくという。

オプティミズムはイーサリアムのレイヤー2ソリューションの1つである「Optimistic Rollup」を開発している企業だ。Plasma Groupメンバーが2019年12月に設立した。

その他のレイヤー2ソリューション「Arbitrum」と同様に、ユニスワップ(uniswap)など複数のDeFi(分散型金融)プロトコルで採用されている。

オプティミズムは昨年3月にメインネットをローンチしており、リリースではその後の功績を説明している。

オプティミズムがローンチしたのち「10億ドル以上のイーサリアムのガス代(取引手数料))の節約、数千コントラクトがデプロイ、メインネット上のオプティミズムのコードが3つフォーク」したとのことだ。

現在もオプティミズムはメインネット上の改善を続けているようだ。今後、数週間でガス代を減らすためのプロトコルの機能拡張として、Calldataの圧縮を行い最大40%のガス代削減を実現する予定とのことだ。

また次のメジャーなアップデート「Optimism: Bedrock」も控えており、将来的には、手数料を最大100倍まで削減することを約束するEIP4844に貢献する予定とのことだ。

参考:Optimism
images:iStocks/BadBrother
デザイン:一本寿和

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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